【若松・G1ダイヤモンドカップ】王者石野、貫禄イン逃げV!

[ 2020年1月23日 05:30 ]

石野貴之
Photo By スポニチ

 さすが19年賞金王!風が強くなって安定板を装着したボートレース若松G1「ダイヤモンドカップ」の優勝戦が22日、12Rで行われた。コンマ11のスタートを決めたイン石野貴之(37=大阪)が後続の激戦2着争いを尻目に完勝。今年初優勝、G18回目の優勝を飾った。2着は2周2Mで浮上した松井、3着にも吉川が入り関西勢が上位独占。

 令和元年のグランプリを制覇し、頂点に立った男はやはり違う。石野が鮮やかに逃げ切った。「凄い水面だった。1コーナーだけしっかり回ろうと思った。差されたかなと思ったけど余裕がありました。2日目から足には納得していた。ピット離れだけ心配だった」

 複勝率27%の28号を初戦からうまく操ってきた。シリーズを通してポイントは3つあった。初戦は6号艇だったが、最内をうまく差し込んでの2着。そして2日目のドリーム戦だ。4号艇だったが、ピット離れでドカ遅れ。大外からのレースだったが、冷静に立ち回り3着に食い込んだ。そして予選ラストの5号艇。枠なりの5コースからまくり差しを決めて勝利。ここで4着だったら瓜生が上位着順でトップ通過を果たすところだった。

 グランプリ初制覇を成し遂げ、人間的にも大きく成長した。若松は過去SG、G1、G2、G3で1回ずつ優出はあるが、優勝はG2と一般戦の2回のみ。相性がいいとは言えないが今の石野には関係なかった。

 令和2年、目指すは当然、グランプリ連覇。「若松のG1を勝ててうれしいです。今年もグランプリを目指して頑張っていきます」と話すこの男から、今年も目が離せない。

 【次走】優勝した石野貴之、瓜生正義、松井繁、吉川元浩、新田雄史は28日からの浜名湖G1浜名湖賞。菊地孝平、柳沢一、毒島誠、馬場貴也、篠崎元志、茅原悠紀ら強豪と優勝を争う。西山貴浩は29日からの芦屋一般戦。山一鉄也、枝尾賢、岡村慶太、塩田北斗らが参戦する。

続きを表示

2020年1月23日のニュース