【桐生・チャレンジC】石野、SG7V賞金3位!2ndステージ切符で地元GPへ弾み

[ 2019年11月25日 05:30 ]

優勝杯を手に笑顔を見せる石野貴之(撮影・会津 智海)
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 ボートレース桐生のナイターSG「第22回チャレンジC」は24日、第12Rで優勝戦が行われた。1号艇の石野貴之(37=大阪)が逃げ切り圧勝。17年グラチャン以来、7度目のSG制覇を飾った。優勝賞金3300万円を獲得し、賞金ランキング3位にアップ。グランプリにはセカンドステージ組として出場する。また平和島BBCトーナメント(28日開幕)の出場権をゲット。同時開催のG2「第6回レディースチャレンジC」は3号艇の遠藤エミ(31=滋賀)が強ツケマイで優勝戦を制した。

 勝負はあっという間に決した。絶好枠からスタートした石野はこれ以上ないコンマ06のスタートとターン。早々と先頭に躍り出て貫禄を見せつけた。「ホッとした。100点のターン。ターンが掛かったので大丈夫だと思った」

 石野の気合は相当だった。優出が決まると鋭い眼光で「優勝しか狙っていない」と語った。だが、当日を迎えると気持ちをいったんリセットした。「朝の試運転でバッチリだったので、のんびり過ごした。井口さんが伸びるのでスタートの設定はゼロ台にして行った」。そしてレースが近づくにつれ、気持ちを高めた。「3日目に1号艇で飛んでファンに迷惑をかけているので負けられなかった」。万感の表情で振り返った。

 16年の当地開催メモリアルではオーシャンVの勢いそのままにポールポジションを獲得。SG連覇を懸けたが菊地孝平の2M差しを許し準優勝。インの信頼度の高さから“石野信用金庫”と人気を博す石野にとって屈辱的な準優勝だった。

 3年越しのリベンジを圧勝で果たした石野は同時に賞金ランキング3位にアップ。地元の住之江で多く開催されるグランプリで結果を出すためにも、どうしても欲しかったグランプリセカンドステージの切符だった。

 2日目の強風による荒水面、日替わりの天候など条件の厳しいシリーズを克服してつかんだラストチャンス。自身7度目となるグランプリの舞台は住之江。今年はメモリアル優勝戦3着、児島ダービー準優勝、そして今回のV。見事な上昇カーブを描いてきた。「エンジン差が激しい住之江を目の当たりにしているので、いいエンジンを引きたい」。年末の頂上決戦へ意気揚々と乗り込む。

 ◆石野 貴之(いしの・たかゆき)1982年(昭57)6月3日生まれ、大阪府出身の37歳。大阪支部所属の90期生。02年5月の住之江一般戦でデビュー。03年10月の宮島新鋭リーグで初優勝。SG7回、G17回を含む通算56V。主な同期は吉田拡郎、宇野弥生、渡辺雄一郎ら。1メートル65、51キロ。血液型O。

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2019年11月25日のニュース