【ジャパンC】外国馬不在、日本の有力馬回避…人気大幅ダウンで今後どうなる?

[ 2019年11月25日 05:30 ]

2019年のジャパンカップを制したスワーヴリチャード
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 今年のジャパンCはレース史上初めて外国馬不在となった。識者はこの現状をどう見ているのか?東京競馬場を取材で訪れていた英国の有力競馬専門紙「レーシングポスト」のリー・モターズヘッド記者は、主な理由をこう分析した。「期間の長い日本の検疫を嫌う欧州の調教師は多い。それに同じ時期に香港など国際競走が乱立しているのも要因だ」。さらに今年特有の理由として「アーモンドアイが出走するかも、というのが大きかった。彼女には勝てないから。結果的に彼女は香港を選択し、当日の馬場が欧州馬向きの重馬場になったのは皮肉だね」とも語った。

 別の視点で指摘したのは本紙解説でおなじみの鈴木康弘元調教師。「1日にG1を複数やる香港やドバイのように、他に選択肢がないのも厳しい。外国馬もそうだが、アーモンドアイのような日本の顔というべき馬が出走しなかったことも問題。JRAは日程や競走体系を見直す時期なのでは」と提言する。

 ジャパンCの売り上げは184億8670万7600円で前年比90・3%、24日の東京の入場者数は8万826人で同81・7%と共に大幅にダウンした。理由は一つではないが外国馬不在、日本の有力馬回避が影響した感は否めない。さまざまな課題をクリアして、JCはかつての輝きを取り戻せるのか。大きなターニングポイントを迎えた。

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2019年11月25日のニュース