【小倉競輪祭】松浦が初競輪王 清水と20代ワンツー!新時代到来

[ 2019年11月25日 05:30 ]

ニューヒーロー誕生!小倉競輪祭で優勝し仲間に胴上げされる松浦
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 今年最後のG1「第61回競輪祭」の決勝戦が24日、小倉競輪場で行われ、松浦悠士(29=広島・98期)が清水裕友(25=山口)のまくりを差して優勝。賞金3450万円と競輪王の称号を獲得した。松浦のビッグレース(G2以上)優勝は初。20代ワンツーに競輪新時代の到来を予感させた。また決勝戦終了後、「グランプリ2019」(12月30日=立川競輪場)の出場9選手が決まった。

 今年最後のG1でニューヒーローが誕生した。松浦悠士、29歳。「準決勝が一番緊張した」と語る表情はどこか初々しかった。
 信頼する清水がまくった。チャンスが訪れた。脚は残っていた。ゴール前で差す。G1初優勝。準決勝のリプレーを見ているようだ。20代のワンツーに小倉競輪場が揺れた。

 ゴール直後、ファンの声援に応えて手を振る。ヘルメットをスタンドに投げ入れた。仲間による胴上げを終えて向かった表彰式。「本当にうれしい。いろいろな人に支えてもらったし感謝しかない」と思いを語った。

 今大会はグランプリ争い(賞金順位)のボーダーライン上で迎えた。今年は2月の別府全日本選抜(決勝6着)、5月の松戸ダービー(決勝8着)をはじめ高いレベルで活躍。「G1優勝とグランプリ出場」を目標に掲げた。決勝戦は完走すればGP出場という条件。「そこまでの緊張感もなく走れた」。堂々たる競輪王の誕生だ。

 「昨年の防府記念から清水君の脚力に追いつくことを目標に頑張ってきた。清水君についていければ(G1を)勝てると思っていた。もちろん、この優勝も清水君のおかげです」。清水の名前を何度も口にした。新風を吹かせたこの2人が、次代の競輪界を背負う。

 グランプリ出場、そしてG1初制覇。「グランプリは出るだけが目標ではない。清水君とワンツーできるように頑張ります」。暮れの大一番。中国勢の動きは大きな焦点となりそうだ。

 ◆松浦 悠士(まつうら・ゆうじ)1990年(平2)11月21日生まれ、広島県広島市出身の29歳。市立広島工業高卒。10年7月プロデビュー。通算成績は824戦216勝。主な優勝は第61回競輪祭(19年)。1メートル68、73キロ。血液型O。

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