【菊花賞】(13)ヴェロックス、最終章へ静かなる闘志 ラスト1F微調整仕上げ

[ 2019年10月18日 05:30 ]

Cウッドで単走で追い切るヴェロックス
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 3冠最終戦「第80回菊花賞」の木曜追い。皐月賞2着、ダービー3着のヴェロックスが余力十分に強烈な伸びを披露した。春のクラシック優勝馬不在のここなら実績は断トツ。10年ビッグウィーク以来、2度目の菊花賞Vが懸かる鞍上・川田将雅(34)は「注目されるのは重々承知」。人気のプレッシャーをはねのけ悲願の金メダルを見据えた。

 熱い注目度とは裏腹にヴェロックスの最終リハは「静」に徹した。朝一番のCWコース。スムーズに折り合い、序盤は1F14~15秒台の緩いラップを刻んだ。4角手前で他の厩舎2頭に先に行かれたが、慌てず制御。手綱を押さえたまま、残り1F手前でその2頭を抜き去り、6F85秒2~1F11秒5(馬也)。豪快な脚さばき。ギアを静かに上げて伸び切った。

 中内田師は「先週、そこそこ時計を出して、いい状態に持ってきた感触を得たので、今日は調整程度。他の馬と重なるようなところはあったが、しまいの伸びも良くていい動きだった」と語った。

 皐月賞(2着)はサートゥルナーリアと頭差。ダービー(3着)は試練の13番枠だったが底力で伸びた。神戸新聞杯(2着)はサートゥルナーリアに完敗。川田は「勝ち馬が強かったですが良い内容で秋初戦を終えられたと思います。返し馬から力みがあり、レースも力みが強い競馬でした。次は3000メートルなので改善しなければいけないと思いました」と愛馬を称える一方で修正点も掲げた。「静」の仕上げには指揮官も納得。「力まず走れるように、いつも通り丁寧に、テンションを上げないように接してきた。うちの厩舎ではいつものことですが、調教段階ではハミをいろいろ替えています」。細心のメニューで配慮してきた。

 ラスト1冠。断然人気は陣営も分かっている。川田は「皐月賞馬もダービー馬もダノンキングリーもいないので、注目されるのは重々承知していますが、何よりもヴェロックスの競馬をしたいと思います」と意気込んだ。

 初の3000メートル。土曜までの雨予報。試練がないわけではない。川田は「ダービーを思えば、3歳同士なら3000メートルはこなしてくれるのではないかと思います。馬場が今週も悪くなりそうで、そのあたりがどう出るかは分かりません。精いっぱいの競馬をヴェロックスとともにしたい」とラスト1冠に燃えた。中内田師も「菊花賞は強い馬が勝つと言われる。その馬がヴェロックスに該当するように…と思っています」と金メダルだけを願った。

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