【門別・エーデルワイス賞】“菜七子伝説”次は重賞連覇だ!デビルスダンサー力強く2馬身先着

[ 2019年10月4日 05:30 ]

交流重賞初制覇から一夜明け、スポニチ本紙を手に笑顔をみせる藤田菜七子(撮影・郡司 修)
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 次に狙うは重賞連覇だ!!2日の「東京盃」でJRA女性騎手史上初の交流重賞制覇を果たした藤田菜七子(22)は3日、茨城・美浦トレーニングセンターで再始動。交流G3「エーデルワイス賞」(10日、門別ダート1200メートル)で騎乗するデビルスダンサー(牝2=奥村武)の最終追い切りに騎乗した。歴史的快挙を達成しても、まだ当分、菜七子から目が離せない。

 涙の重賞初制覇から一夜明け、早朝6時の美浦トレセンにはいつもと変わらず、調教に参加する菜七子の姿があった。

 「追いだしてからの反応が良かった。デビュー前より馬がしっかりしてきた印象。輸送や初ナイターもこなしてくれれば…」

 その言葉が向けられたのはデビルスダンサー。デビューから2戦連続で手綱を取り、2歳未勝利戦の前走(9月14日、中山1R)で1番人気に応えて快勝。10日の交流G3「エーデルワイス賞」に向かうことになったお手馬だ。4日の門別競馬場への出発を前に坂路で最終追い。3馬身前を走る僚馬コンフィデンス(牡5、1勝クラス)を残り1Fで内からスッとかわし2馬身先着。馬なりで4F54秒0~1F12秒4を計時した。見守った奥村武師は「使うごとに力強くなってきている。今回はナイターや地方の砂厚など課題はあるが、こなしてくれるのでは。ずっと菜七子が乗っているので作戦に関しては何も言うことはない」。馬名に“悪魔の踊り子”の意味を持つ同馬は“天使の笑顔”を持つ菜七子に全権委任する。

 前夜の歴史的快挙に多くの関係者から祝福を受け、「ずっと乗せていただいたオーナーや調教師の先生、厩務員さん、そして何よりもコパノキッキングに感謝したい。昨夜は帰ってきたのは遅かったけど、よく眠れました」と笑顔を見せた。キッキングの次走予定は交流G1「JBCスプリント」(11月4日、浦和ダート1400メートル)。「コースを1周回るので未知の部分もありますが、昨日もいい勝ち方をしてくれた。今はまだ次走のことを言うのは難しいが、もしそこにいくなら勝つつもりでいきたい」と力を込めた。

 デビルスダンサーで自身重賞V2、コパノキッキング連覇で“G1ジョッキー”へ。菜七子のシンデレラストーリーに終わりはない。

 ◆エーデルワイス賞 ホッカイドウ競馬で行われる98年創設の2歳牝馬限定の交流G3。当初は札幌ダート1700メートルで行われていたが、09年以降は門別ダート1200メートルに定着。今年の1着賞金は2000万円。早くから新馬戦が始まるホッカイドウ所属馬の健闘が目立ち、過去10年はJRA勢5勝、ホッカイドウ勢5勝と互角。17年ストロングハート、18年アークヴィグラスと現在ホッカイドウ所属馬が2連勝中。

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