競走除外の156頭に優先出走権 JRA、365頭から検体

[ 2019年6月16日 20:32 ]

 日本中央競馬会(JRA)は16日、禁止薬物のテオブロミンを含む飼料添加物「グリーンカル」を摂取した可能性があるとして15、16日に競走除外となった156頭全馬に対し、22、23日のレースで優先出走権を付与すると発表した。

 また「グリーンカル」が納入されていた厩舎で宝塚記念(G1)を含む22、23日のレースに出走を予定している競走馬に対して薬物検査を実施。15、16の両日で365頭(美浦74頭、栗東291頭)から検体を採取したことも明らかにした。出走申し込みの締め切り(20日)までに検査は終了する予定。

 16日は函館、東京、阪神の各競馬場で15日より多い計84頭が除外されてレースが行われた。重賞(G3)の函館スプリントステークスは13頭中6頭が除外でわずか7頭立てとなり、ファンは肩すかしを食った格好。スタンドも例年ほど盛り上がらず、同レースの売り上げは頭数減の影響で前年比62・9%の27億2416万6700円と大幅に落ち込んだ。

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2019年6月16日のニュース