勉強熱心な北村宏騎手 一日も早い回復を!

[ 2019年4月5日 05:30 ]

 【競馬人生劇場・平松さとし】08年の夏。私は北村宏司騎手と共にフランスにいた。その3カ月ほど前には米国にいた。師匠の藤沢和雄師が管理していたカジノドライヴが、かの地へ遠征。北村宏騎手は調教でまたがるためにニューヨークへ飛んだのだ。

 「凄く勉強になりました!!」。経験を積ませてあげようという師匠の親心もあったのだろう。それに応える100点満点の答えを口にした。

 帰国した彼は京都競馬場でレースに乗った。そこで悲劇が起きた。「前のスピードが落ちているのにもかかわらず、自分の馬の手応えが良かったために一瞬、抑えるのが遅れてしまいました」。“ヤバい!!”と思った次の瞬間、前の馬に追突。バランスを崩した馬の上で必死にしがみついたが、やがて馬場に叩きつけられた。

 「自らの不注意で多くの方に迷惑をかけてしまいました」。そう語る彼自身、左腕複雑骨折の大ケガを負った。

 やがてリハビリできるようになると「この機会に海外の競馬を勉強したい」と思った。藤沢和師に相談すると「迷惑をかけた人たちのことを頭に置いた上で勉強してきなさい」と言われた。こうして旅立ったのが英国でありフランス、そして米国だった。

 フランスでは一緒に競馬場を回った。彼はビデオを手に少しのことも見逃すまいと歩き回り、かの地を訪れていた武豊騎手や地元のO・ペリエ騎手らを質問攻めにしていた。真面目が服を着ているようなその姿は目に焼き付いたものだ。

 そんな北村宏騎手が3月2日に落馬して大ケガ。以来、休養が続いている。一日も早く回復してくれることを願うばかりである。(フリーライター)

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