【桜花賞】キョウエイマーチから学ぶ秋山プールヴィル

[ 2019年4月5日 05:30 ]

桜花賞に出走するプールヴィル
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 【G1ドキュメント・栗東=4日】名牝ウオッカが死んだのか…。一夜明けても柏原はまだ信じられない気持ちでいた。牝馬による64年ぶり3頭目の勝利となった07年ダービーは現地へ。ゴール付近の外ラチ沿いでレースを見届けた。勝った瞬間、右手を突き上げる四位を背に目の前をさっそうと駆け抜けていく。絵になった。今もはっきりと記憶に残っている。

 平成の桜花賞馬で印象的なのは元ジョッキーの松永幹師が騎乗していた97年キョウエイマーチだ。コース改修前の阪神マイルでは不利とされた大外8枠18番。そのロスを感じさせない走りで道中2番手から抜け出し、前年の2歳女王メジロドーベルに4馬身差をつけた。文句なしの勝ちっぷりだった。その野村厩舎(14年解散)に所属していたのが当時、デビュー間もなかった秋山。あの頃を振り返った。

 「自厩舎だけど調教で乗ったこともなかったし、近くにいる遠い存在。ファン目線でした。昔の阪神マイルは外枠が不利でした。でも、あのときはゴチャつかないから、むしろ大外歓迎のような雰囲気が厩舎全体に漂っていたんです。それだけ、みんな自信があったんだと思います」

 翌年のマイルCS(6着)で秋山はキョウエイマーチの手綱を野村師から初めて託され、その後G3を2勝した。「初めてまたがった瞬間に凄い馬だなと。当時は必死。今、思うと野村先生に与えていただいたビッグチャンスだったんです」と師匠に感謝した。そのキョウエイマーチも07年の出産の際に大腸変位を発症して、この世を去った。

 今年コンビを組むプールヴィルとキョウエイマーチには共通点がある。1400メートルのトライアルV(当時は4歳牝馬特別)で桜に臨む。追い切りで状態の良さは確認済みだ。「1400メートルに良績は集中しているが、操縦性と、この馬の性格の良さで何とか」。いかに1F延長に対応するか。キョウエイマーチから学び、積み重ねたキャリアで、パートナーの力をフルに引き出す。

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