【日経賞】武テッコン逃げ切りV!引退盟友イチにささぐ勝利

[ 2019年3月24日 05:30 ]

武豊の乗るメイショウテッコン(左)はM・デムーロのエタリオウ(右)を振り切って1着 (撮影・西川祐介)
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 古馬G2「第67回日経賞」が23日、中山競馬場で行われ、3番人気メイショウテッコンが鮮やかな逃げ切りで、昨年のラジオNIKKEI賞以来の重賞2勝目。平成最後のGIとなる天皇賞・春(4月28日、京都)に名乗りを上げた。鞍上・武豊(50)は50代初の重賞V(重賞通算334勝)となった。

 15日に50歳の誕生日を迎えたばかりの豊マジックがサク裂した。最内1番枠からポンと飛び出すと、1500メートルまで1F12~13秒台の絶妙スロー。残り1000メートルでエタリオウが一気に迫ると、突然11秒9~11秒6~11秒8とエンジンを噴かした。一度迫った相手を最後は1馬身1/4引き離し、余裕の逃走V。武豊は「50代重賞初V?伸び盛りですね」とニッコリ。「特別な意識はなかったけれど…。今日はチャンスと思っていたし、うれしい。スタートに課題があった馬だけど、厩舎の方がしっかり練習してくれた効果で五分に切れた」と人馬を称えた。

 21日にマリナーズ・イチロー外野手が引退表明。武豊は「個人的にも尊敬していましたし、見習うべきことが多い人でした。試合で見られないのは寂しいですが、改めて彼の偉大さを感じました」と、ともに平成を支えた盟友の引退を惜しんだ。

 今後は天皇賞・春を目標にする。高橋忠師は「菊花賞(14着)の頃は成長途上で無理できなかったが、4歳を迎えて心と体がかみ合ってきた。いい心臓を持った馬。距離はもっと延びていいと思っているし、天皇賞・春に行きたいです」とG1獲りを見据えれば、武豊は「(先約で)僕は乗れないかもしれないけど、間違いなく馬は良くなってます」と大仕事を約束した。

 ◆メイショウテッコン 父マンハッタンカフェ 母エーシンベロシティ(母の父レモンドロップキッド)牡4歳 栗東・高橋忠厩舎所属 馬主・松本好雄氏 生産者・北海道新ひだか町の下屋敷牧場 戦績11戦5勝 総獲得賞金1億6228万円。

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