【京都金杯】アメリカーナ堂々重賞初V、川田「期待通り」

[ 2019年1月6日 05:30 ]

直線で抜け出し、重賞初制覇したパクスアメリカーナ(左)(撮影・平嶋 理子) 
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 京都メイン「第57回スポーツニッポン賞京都金杯」は川田将雅(33)騎乗の1番人気パクスアメリカーナが中団から抜け出し重賞初Vを決めた。東西金杯とも芦毛馬が制したのはグレード制を導入した84年以降初めて。

 昨秋以降、重賞を勝ちまくっている現4歳世代からまた1頭、重賞ウイナーが誕生した。4角5番手の外から前に襲いかかったパクスアメリカーナ。先に抜け出したマイスタイルの外に馬体を併せ、ラスト1Fの攻防で競り落として先頭ゴール。これが初重賞制覇とは思えぬ堂々たる勝ちっぷりに川田の言葉も弾む。

 「前走(リゲルS1着)が凄くいい内容だったので、ここでもいい競馬をしてくれるだろうと思っていました。期待通りです。重賞なので楽ではなかったけど、いい競馬を組み立てられて、しっかり勝ち切ってくれました」

 昨年2月のこぶし賞ではのちのG1馬ケイアイノーテック(NHKマイルC勝ち)を撃破。続くアーリントンCが2着。早い段階で重賞級の能力を示していた。NHKマイルC6着後の休養を経て、昨年12月のリゲルSで復帰すると、いきなり4馬身差V。そして、この完勝だ。

 中内田師は「前走はギリギリ間に合ったかなという感じ。使っての上積みがあった。京都のアップダウンも上手に走って、最後もしっかり反応した」。12年ヴィクトリアマイルの覇者ホエールキャプチャの全弟が、ついに素質開花した。

 「7カ月、競馬をしていない間に精神的にも肉体的にも成長してくれた。元々、期待の大きかった馬。ようやくですね」

 これがまだ8戦目。稽古を重ね、経験を積みながら確実に進化している。今後については「様子を見て考えます」(同師)。まだ確固たる主役が見つからないマイル戦線に力強く殴り込みをかける。

 ◆パクスアメリカーナ 父クロフネ 母グローバルピース(母の父サンデーサイレンス)牡4歳 栗東・中内田厩舎所属 馬主・山紫水明 生産者・北海道新ひだか町千代田牧場 戦績8戦4勝 総獲得賞金9770万3000円。

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