【中山金杯】WINブライト!ラスト急加速で昨年2着の雪辱

[ 2019年1月6日 05:30 ]

大外一気でレースを制した(11)ウインブライト(撮影・村上 大輔)
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 19年中央競馬の開幕を告げる東西金杯が5日、中山&京都競馬場で行われた。中山メイン「第68回中山金杯」は松岡正海(34)騎乗の3番人気ウインブライトが差し切り勝ち。昨年2着の雪辱を果たし重賞4勝目を飾った。2着はステイフーリッシュで金杯らしくステイ“ゴールド”産駒のワンツーフィニッシュ。

 トップハンデ58キロを背負っても力が違うと言わんばかりの直線一気。「今年はこの馬に懸ける気持ちが強かった。想像したレースと違ったが直線は差し切る脚があると思っていた」と鞍上の松岡。勝利を確信した東西金杯3勝目の“福男”は左手でガッツポーズを決めると、天高く人さし指を突き上げた。

 道中は想定外の7、8番手。好位で運ぶパターンがブライトの体に染みついていたが「馬の具合が良く完成度も上がっていた。4コーナーから長い脚を使って最後にねじ伏せるのがいい」と主戦はパートナーを信じ抜いた。加速度を増してラスト150メートルでトップギア。内のステイフーリッシュを1/2馬身捉えて19年最初の重賞Vゴールを駆け抜けた。

 デビューから腰に不安を抱えていたブライト。「針の穴に糸を通すような攻め馬」と松岡が振り返るほど、仕上げには心血を注いだ。「中間は4度乗ったが稽古のやり過ぎに注意した。かといって負荷をかけないわけにもいかない。ギリギリを見極めた。自分の騎手としてのレベルも上がったのかな」。デビュー17年目の34歳は胸を張った。自宅を出る前に「勝つから」と元タレントの美帆夫人(35、旧姓杉浦)、長女・心晴ちゃん(7、こはる)、次女・渚ちゃん(5)に約束し有言実行。ヒーローインタビューでは「いつもありがとうございます」とカメラ越しに夫人へ感謝し、初笑いで照れた。

 畠山師は「今回はしまいを生かす競馬で作戦の幅が広がった」。そう目を細めると「次は(昨年勝った)中山記念(2月24日)が目標になる。その結果次第で、もう一つ上の舞台」と、G2連覇&5度目のG1挑戦を思い描く。人馬一体の走りを体現した松岡&ブライト。「輝かしい」という馬名の由来そのままに、人馬には明るい19年が待っている。

 ◆ウインブライト 父ステイゴールド 母サマーエタニティ(母の父アドマイヤコジーン)牡5歳 美浦・畠山厩舎所属 馬主・ウイン 生産者・北海道新冠町コスモヴューファーム 戦績16戦6勝 総獲得賞金2億3672万5000円。

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