復帰戦待たれるフジノウェーブ 馬名冠した記念レース創設案も

[ 2013年5月17日 06:00 ]

3月の東京スプリング盃を制したフジノウェーブ

 【地方競馬です!!】3月の東京スプリング盃で南関史上初の同一重賞4連覇、11歳重賞Vの偉業を達成した芦毛牡馬フジノウェーブ(大井・高橋三)。その後は6月の京成盃グランドマイラーズ(船橋)を目標に群馬・境町で休養・調整していたが、陣営が万全の態勢では臨めないと判断。再びファンの前に登場する機会は先送りされた。次走は白紙状態だが、現役続行の予定は変わらない。高橋三師は「15日に追い切ったが満足のいく動きではなかった。これだけの馬だし、年齢的にも、とにかく馬の状態と相談しながらになるね」と語った。

 07年には地元でJBCスプリントも制したG1馬。引退後は要望がある種牡馬になるのか、あるいは大井で誘導馬として白く鮮やかな馬体を披露するのかは現段階では未定。実績(通算58戦23勝、重賞9勝)もさることながら、活躍期間が長く、ファンは多い。関係者の間では「記念レースを」という声が上がっているほど。主催者サイドも肯定的で、例えば4連覇した重賞を“フジノウェーブ記念”とするなど、馬名を冠する案だ。

 06年の条件戦時代から主戦として手綱を取ってきた御神本は「何連勝もして自分に競馬を教えてくれた馬。今は引退まで無事にというのが切なる願いです」。長い目で復帰戦を待ちたい。 (池田 裕文)

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2013年5月17日のニュース