待望の初重賞!森「目標は年間100勝」

[ 2010年8月27日 06:00 ]

「年間100勝」を目指す森泰斗騎手

 【地方競馬です!!】今、森泰斗騎手(29=船橋)が格好いい。26日、荒尾競馬場で行われた九州産馬限定のJRA交流重賞「霧島賞」で待望の重賞初制覇。渋谷博師、テイエムヨカドーにとっても初めての重賞勝利で、騎手として大役を果たした。「凄くうれしい。ゴールした瞬間はあまり覚えていないほど必死だったが、持ち前のしぶとさを生かすレースができた」。会心の騎乗に、普段はあまり感情を表に出さない男が喜びを爆発させた。

 今年の躍進は目を見張るものがある。26日現在65勝は自己最多記録を更新した昨年の勝利数に並び、船橋所属騎手の勝利数ではトップ。南関リーディングも7位と初めてひとケタに。“有望株”は卒業し、上位を争う1人になった。デビュー2年目にいったん免許を返上、足利や宇都宮競馬場の廃止、05年、船橋移籍後の伸び悩みなど苦労もあったが「自分には騎手として期待に応えることしかない」と開き直ってから約3年。悩む前に食事や生活の管理、技術向上に力を注いだ結果が実を結んだ。
 成績が上がるのに正比例して「落ち着いて乗れるようになったし、レースの流れも見える」。自信が力になり「目標は年間100勝」という、悩んでいた当時には見えなかった大きな目標もはっきり見えた。そして、またひとつ加わった重賞勝利という大きな自信。結果と自信の相乗効果が男を磨いていく。だから森騎手は今、格好いい。(秋田 麻由子)

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2010年8月27日のニュース