“20歳の苦労人”西村、北海道でグングン成長

[ 2010年8月27日 06:00 ]

“武藤ポーズ”で意気込む西村太一

 【飛び出せ!!ヤングジョッキー】新人・西村太一は現在、函館→札幌と北海道シリーズに参戦。好きだった父親と一緒にテレビで見た99年の有馬記念。グラスワンダーとスペシャルウィークの鼻差の大接戦を目の当たりにして競馬に興味を持った。中3の時に競馬学校を受験するが不合格。卒業後、高校には進学せずに、千葉・オリンピッククラブ宝馬乗馬学校に入学して乗馬を学んだ。2年間の寮生活を送り、3度目の受験で競馬学校に合格した。

 初勝利はデビューして3カ月半がたった6月20日の函館12R(ワールドブルー)。「もまれるとよくないタイプでうまく2番手から競馬ができました。ゴールした瞬間はふわふわした感じで実感はなかった」と振り返る。その後、函館で2勝を挙げ、現在3勝をマーク。「北海道に来てからはチャンスのある馬に多く乗せてもらってます。その期待に応えられるように、レースのVTRを何度も見直し、先輩にアドバイスを求めるようにしています」と向上心を忘れない。今週は10鞍に騎乗。注目は日曜2Rのグリーリーレイ。ここ2戦連続で騎乗して2→4着と惜しい競馬。「前走は展開が厳しかった。スムーズな競馬なら」と意気込みを語った。

 ◆西村 太一(にしむら・たいち)1990年(平2)3月21日、大阪府生まれの20歳。和田正道厩舎所属。1メートル63、46・5キロ。好きな映画はグリーンマイル。趣味は買い物。普段は古着を着こなすというオシャレな一面も。

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2010年8月27日のニュース