【エリザベス女王杯】リトルアマポーラ去年よりたくましい!

[ 2009年11月13日 06:00 ]

<エリザベス女王杯・追い切り>スミヨン騎手とのコンビで挑むリトルアマポーラ

 秋の最強牝馬を決める「第34回エリザベス女王杯」の木曜追い切りが12日、栗東トレセンで行われた。連覇を目指すリトルアマポーラがポリトラックで上積み十分な走りを見せ、強豪3歳を迎え撃つ万全の態勢を整えた。

 3歳で昨年このレースを制したリトルアマポーラがひと皮むけた姿で連覇に挑む。最終追い切りはポリトラックコースで6Fすぎからスムーズに加速。直線でステッキを抜いたものの使わないまま。ラスト1F11秒5の切れを見せつけた。6F全体も79秒4。ポリトラックなら時計が出やすいのは確か。だがコース入り前に坂路で後半2F15秒7~15秒2と十分に負荷をかけている。新コンビのスミヨンは「見た目も感触もよかった。自信を持って乗りたい」と手応えをつかんだ様子だ。動きを見届けた長浜師が満足そうに語る。
 「乗った本人の感覚で、しまいだけに。距離が長くなる今回は坂路、(トラック)コースの両方で長め、長めの調教を積んだ。馬体が成長して、きゃしゃな感じがなくなった。凄く順調にきた。レースを楽しみにできる状態」
 復帰戦の府中牝馬Sは5着に敗れた。とはいえ後方待機のグループが上位独占した厳しい流れ。先行勢では最先着、掲示板を確保するあたりが地力だろう。同師も悲観していない。
 「放牧帰りの上、あの展開で、よく走っている。去年と違って使い減りした感じがほとんどない」
 3歳前半は馬体維持に苦しみ、関東遠征のたびに細くなった。今秋は休養前と変わらない474キロで出走。レースのダメージもなく、すぐに目標へ向け狙い通り調教も課せた。
 「若い馬が出てきているし、連覇は難しいもの。でもディフェンディングチャンピオンとして内容のある競馬を期待したい」
 2冠牝馬ブエナビスタを筆頭に3歳勢が強力という下馬評。しかし、こちらも前年覇者のプライド、キャリアの差を示す準備は整っている。

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2009年11月13日のニュース