【マイルＣＳ１週前】これがラスト…カンパニー引退発表

＜マイルＣＳ１週前追切＞坂路で追い切るカンパニー

　マイルＣＳ（２２日、京都）の１週前追い切りが行われた１２日、天皇賞・秋を制し、このレースでＧ１連覇を狙うカンパニー（牡８＝音無）の引退が発表された。このレースを最後に種牡馬として北海道・早来の社台スタリオンにけい養され、来春から種付けに入る。

　引退レースへ向け音無師は６年間の心情を語った。
　「かっこいい終わり方だと思うよ。ケガすることもなくね。多くの人に最後のレースを見にきてほしい」
　有終のラストランへ。この日は軽快に坂路を駆け上がった。馬なりで４Ｆ５５秒０～１３秒５。音無師は納得の表情で話し始めた。
　「思ったよりちょっと速かったかな。まあ、この馬に関しては何の心配もしてないよ」
　中２週で迎えるマイルＣＳ。来週水曜日にはびっしりと追う予定だが、これは毎日王冠から天皇賞・秋までの中２週と同じ過程だ。音無師はこの８歳馬に絶大の信頼を置いている。
　「８歳馬だけど、８歳と思って調教をしていない。４歳の頃から変わらないし、天皇賞・秋も何で５番人気だったんかな」
　上がり３Ｆ３２秒９の強烈な末脚で手にしたＧ１制覇。その切れ味は８歳馬のものとは思えない。Ｇ１・１３度目の挑戦にしての戴冠とはいえ、コンスタントに上位で結果を残してきた。
　「来年１年間やっても不思議はないくらいだね」
　この秋は２戦２勝。ともにウオッカを破ってのものだけに価値が高い。３度目の挑戦となるマイルＣＳで最高のフィナーレを飾る構えだ。