(16)スクリーンヒーロー

[ 2008年11月30日 06:00 ]

 午前4時半の美浦。カクテル光線に水出(レースはデムーロ騎乗)を背にしたスクリーンヒーローの栗毛の馬体が浮かび上がった。南D(ダート)コースで体をほぐしてからポリトラックコースへ。同厩舎の2頭を先導する形でキャンターに入った。直線ではインから掛かり気味にスピードを上げた僚馬に追い抜かれたが動揺はなし。3Fから49秒3、14秒8を刻んだ後、ゴール後も脚を伸ばし、2コーナー付近まで勢い良く駆け抜けた。

 藤沢一門の鹿戸雄厩舎らしく、ビシッと気合を入れた前日調教。しかし高橋助手は「軽めの調整程度。カッとなる馬ではないので抜かれても全く平気。気持ち良く走っていたね」と涼しい顔だ。「競馬に行って頑張るタイプで本当の力はまだつかんでいない。底知れぬ力を持っているように思うんだが…」と不気味な言葉で締めくくった。

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2008年11月30日のニュース