検証 ジャパンカップ参考レース

[ 2008年11月30日 06:00 ]

 ◆菊花賞(10月26日・京都) 飛ばしたノットアローンの前半1000メートルは58秒8のハイラップ。アグネススターチ、掛かり気味にスマイルジャックが続き、序盤はシビアな流れになった。中盤1000メートルが66秒9と落ち、典型的な“中だるみ”。中団で折り合った1番人気オウケンブルースリは2周目向正面で一気に仕掛け、最終4コーナー2番手から完勝。後方から内を突いた2着ノットアローンとの差は1馬身1/4差だったが、終始外を通ったオウケンは着差以上に強い。8着ダイワワイルドボアは大外18番が響き、序盤に脚を使わされたのが微妙に響いた。

 ◆天皇賞・秋(11月2日・東京) 逃げたダイワスカーレットの1000メートル58秒7は絶好の芝状態を考えれば、ほぼ平均ペース。ただ、背後のトーセンキャプテンが徹底マークし、息の入らない流れになった。それでもダイワは直線で後続を離し、一度は勝ったかの場面。5番手から中を伸びたディープスカイ、7番手から外を猛追のウオッカで長い写真判定。結果、ウオッカがダイワを2センチかわして軍配。上位3頭はハイレベル。逆に、5番手で流れに乗ったアサクサキングス(8着)、後方から追い上げるだけになったオースミグラスワン(7着)は力差を露呈した形。

 ◆アルゼンチン共和国杯(11月9日・東京) セタガヤフラッグ、テイエムプリキュアの順で4コーナーまで淡々と流れた。直線を向くと、プリキュアが一気に後続を離す。これを5番手追走のスクリーンヒーローがワンテンポ早めの絶妙な仕掛けで動き、残り200メートルで抜き去って快勝。追うごとに伸びた2着ジャガーメイル、3着アルナスラインは首差でジャガーに軍配。スクリーンは53キロのハンデも利いたが、充実を裏付けた。6着ネヴァブションは約11カ月ぶり、+57・5キロのハンデを考えれば上々の内容。次走への期待を抱かせた。

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2008年11月30日のニュース