365日 あの頃ヒット曲ランキング 8月

【1995年8月】突然/90年代の匂いが…FIELD OF VIEW 2枚目で大台

[ 2011年8月26日 06:00 ]

 ★95年8月ランキング★
1 LOVE LOVE LOVE/ドリームズ・カム・トゥルー
2 シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~/Mr.Children
3 突然/FIELD OF VIEW
4 GOING GOING HOME/H Jungle With t
5 あなただけを~Summer Heartbreak/サザンオールスターズ
6 Feel Like dance/globe
7 恋の罠しかけましょ/FUNK THE PEANUTS
8 Lady Generation/篠原涼子
9 涙がキラリ☆/スピッツ
10 love me,I love you/B’z
注目BABY’S GROWING UP/内田有紀
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

【突然/FIELD OF VIEW】

 いきなりタイトルが歌詞に表れるスタートは斬新だった。「突然 君からの手紙…」で始まる、4人組バンド「FIELD OF VIEW」(以下FOV)のセカンドシングルは、前作「君がいたから」のCDシングル売り上げ90万枚を超える、102万枚の大ヒットに。バンドの認知度は一気に増した。

 「君がいたから」はフジテレビのドラマ「輝く季節(とき)の中で」の主題歌。医者の卵たちの希望と苦悩を描いた秀作の象徴として曲はヒット。大黒摩季、ZARDの坂井泉水、B・Bクイーンズの宇徳敬子らがコーラスで参加するという豪華さだった。

 続く「突然」は当時のヒットメーカーでもあったポカリスエットのCMソングに採用された。作詞は坂井、作曲は小田哲郎でお分かりのように、90年代を代表する味付けだが、そこは“和製ビートルズ”の異名をとったバンド。坂井もアルバムで歌ったが、4人がかもしだす雰囲気は独特でCMに使われなくても、心に残るなんとなく懐かしさも感じる1曲だった。

 個性あふれるメンバーがそろっていた。ギターの小田孝はエリック・クラプトンを尊敬し、キーボード担当でFOVの作曲、編曲もこなす安部潤、ドラムの小橋琢人は本来ジャズが好きだった。高いキーで歌い、それがFOVの個性ともなっているボーカルの浅岡雄也は「それぞれが違う分野を得意としてるので、逆にバンドとしていろいろな顔が見せられる。それが強み」として、“バラバラ”であることが、かえっていいバランスになっているとした。

 94年に「VIEW」としてデビュー。当時はロック系のポップナンバーが売りだったが、2枚のシングルをリリースした後、FOVに。親しみやすいお兄ちゃんたちから、黒のスーツにネクタイを締めるシックな雰囲気にイメージチェンジを図ったことやZARDや大黒と同じく、マスコミにあまり露出しない戦略も功を奏し、神秘性も手伝って、20代の女性を中心に人気が高かった。

 2002年に21枚目のシングルで解散した。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る