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【1994年4月】愛が生まれた日/藤谷美和子「流れ星が地球にドンと落ちてきて…」

[ 2011年4月14日 06:00 ]

「愛が生まれた日」が大ヒットした藤谷美和子
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 ★94年4月ランキング★
1 IT’S ONLY MY LOVE/福山雅治
2 ア・ブラ・カダ・ブラ/米米CLUB
3 人魚/NOKKO
4 愛が生まれた日/藤谷美和子・大内義昭
5 ただ泣きたくなるの/中山美穂
6 女神(エロス)/藤井フミヤ
7 サレンダー/布袋寅泰
8 君だけを見ていた/To Be Continued
9 TELL ME/hide
10 GAMBAらなくちゃね/LINDBERG
注目女泣川/藤あや子
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

【愛が生まれた日/藤谷美和子・大内義昭】
 芸能生活19年目にして歌手デビュー。それが140万枚のミリオンヒットになり、有線大賞まで受賞。紅白歌合戦にまで出場したのだから驚くばかり。“プッツン女優”とも言われた、超マイペースの本人の言葉を借りれば「流れ星が地球にドンと落ちてきて、自分の周りの人もびっくり仰天といった感じです」。

 独特の雰囲気が魅力の女優藤谷美和子が30歳にしてデュエットした「愛が生まれた日」。藤谷が主演の日本テレビドラマ「そのうち結婚する君へ」の挿入歌として流したところ、連日同局に問い合わせが殺到。ドラマが佳境に入った2月21日にリリースされると、発売3日で13万枚を売り上げ、同時に有線放送のリクエストも次々と寄せられた。

 ギターを弾きながら藤谷と組んだ大内はバンド解散後は音楽プロデューサーとして活躍。86年にヒットした小比類巻かほるの「HOLD ON ME」を作曲するなどしていたが、自身で再度歌うことを模索していた時期にデュエットの話が持ち込まれた。

 アイドル的存在の女優だった藤谷には何度もレコードの話が持ち込まれたが、そのたびにタイミングを逃していた。それを実現させたのが、ドラマをプロデュースした秋元康氏。「低音は太くて、高音は澄み切っている。その歌声で歌わないのはもったいない」と自ら作詞を担当した。

 ヒット後も人前で歌うケースはそう多くなかったが、各賞レースに軒並みノミネートされると、舞台に登場。視線を下に落とし、照れくさそうに歌う仕草が印象的だった。有線放送大賞では史上初の新人賞と大賞をダブル受賞。日本レコード大賞でも優秀賞に輝いた。

 「芝居をするより緊張した。女優より歌うほうが難しい。もう歌は…」とも話していたが、その後4曲のシングル、アルバムもリリースしている。

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