水原容疑者 罪認め司法取引に応じる 新たに大谷から歯治療費936万円横領発覚

[ 2024年5月10日 04:45 ]

エンゼルス時代と歯が真っ白でそろっているドジャース時代の水原容疑者
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 米司法省は8日(日本時間9日)、ドジャースの大谷翔平投手(29)の元通訳、水原一平容疑者(39)が大谷の口座から約1700万ドル(約26億5200万円)を盗んだとする銀行詐欺などの罪を認め、司法取引に応じたと発表。連邦地検は刑の軽減を申し入れる。また、新たに虚偽の納税申告容疑や、歯の治療と称して6万ドル(約936万円)を大谷から横領していたことも判明した。

 違法スポーツ賭博で抱えた借金返済のため、大谷の銀行口座から賭博の胴元側へ不正に送金した水原容疑者が、捜査に全面協力する代わりに刑の軽減を申し入れる司法取引に合意した。

 最高刑は禁錮33年だが、複数の米メディアは法律専門記者の見方として、司法取引によって禁錮7~9年ほどの刑となる可能性があると伝えた。司法取引の条件として大谷に被害額全額の1697万5010ドル(約26億4800万円)の返済や、追徴課税約114万ドル(約1億7800万円)を支払うことも求められるとした。

 その一方で、次々とショッキングな新事実が判明した。スポーツ専門局ESPNによれば、昨年9月に水原容疑者は歯の治療と称して、大谷に6万ドル(約936万円)の小切手を振り出してもらったにもかかわらず、自身の口座に振り込み横領。実際の支払いは大谷のデビットカードで行った。治療は「歯列矯正」とみられ、今春キャンプ中には水原容疑者の口元や人相の変化が、メディアの間でも話題に上っていた。 

 連邦地検はこの日、水原容疑者が22年の課税所得を約13万ドル(約2000万円)と税務当局に報告し、大谷選手の口座から得た410万ドル(約6億4000万円)が未申告だったとして、新たに虚偽の納税申告容疑で訴追したと明らかにした。さらに、控除額を増やすために独身と偽っていた。地検は大谷が不正送金を知らなかっただけでなく、許可もしていないことから被害者であると強調。送金のために水原容疑者が大谷を装って銀行に電話したのは、25回ほどに上ったという。

 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は「本件の有罪判決により、(服役後に)水原容疑者が国外追放、日本に強制送還されることは避けられない」と報道。水原容疑者は4月12日に身柄を拘束されて裁判所に出廷し、同日保釈された。14日(日本時間15日)にも罪状認否のため、カリフォルニア州の連邦地裁に再び出廷する。

 【事件概要】ドジャースの韓国遠征中の3月20日、大谷の専属通訳だった水原一平容疑者の違法賭博問題が発覚。同容疑者はド軍に解雇された。賭博の借金返済のために大谷の銀行口座から少なくとも450万ドル(約7億円)を送金したとされ、当初は大谷が借金の肩代わりをしていたと証言も後に撤回。大谷は同25日の会見で違法ブックメーカーへの送金も含めた関与を完全否定した。その後の捜査で同容疑者が送金していたのは約1700万ドル(約26億5200万円)と判明。1万9000回以上スポーツ賭博に賭け、約4068万ドル(約63億5000万円)の損失を抱えていた。銀行詐欺容疑で訴追され、4月12日にロサンゼルスの連邦地裁に出廷した。

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