堂本光一「Endless SHOCK」2018回 国内演劇の単独主演記録1位 森光子さん誕生日に更新

[ 2024年5月10日 04:00 ]

国内演劇の単独主演記録1位となる2018回目の公演を行った堂本光一(中央)(撮影・西尾 大助)
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 KinKi Kidsの堂本光一(45)が9日、東京・帝国劇場で主演舞台「Endless SHOCK」の2018回目の公演を行った。森光子さんが「放浪記」で樹立した2017回を更新し、国内演劇の単独主演記録1位の金字塔を打ち立てた。「実感はない」としながらも「皆さんがお祝いしてくれるということはまだまだ期待しているぞということなのかなと捉えて自分を鼓舞していきたい」と語った。

 3時間15分の熱演後、特別カーテンコールが行われた。くす玉を割ると「よっ日本一!光一!!」の文字が大量の紙吹雪とともに登場。舞台後方のモニターには「単独主演記録1位(2018回)」の文字が映し出され、さらには合計2018本のバラを使った特製アーチと花束でも華々しく祝福された。

 光一は2000年、帝劇で当時史上最年少となる21歳で主演。殺陣や階段落ち、フライングなどに体当たりで臨んできた。約四半世紀の中で新型コロナウイルス流行により、上演中止を余儀なくされることもあった。感染予防対策を講じたスピンオフを上演するなど、作品のテーマである「Show must go on(何があっても舞台を続けなければならない)」を体現し続けた。

 この日はくしくも森さんの誕生日。デビュー当時から親交があり「SHOCK」の昼夜公演がある時には、弁当を差し入れてもらった。作品の大ファンでもあり、08年の上演500回の際には「500と言わず1000回、1900回…、夢を追い続けてください」とエールを送られた。

 まさにその言葉通り、夢を追い、そして夢を届け続け、記録を更新した。楽屋には森さんの写真を飾っておりこの日も「行ってきます」とあいさつをしてステージに立ち「今も昔も変わらず、偉大な尊敬する大先輩」と笑み。「森さんもこの作品を愛してくださったお一人。偉大な方が作品を自分を支えてくれたのは、感謝を申し上げても、どんな言葉も当てはまりません、ありがたすぎて」と思いを明かした。

 光一は今年限りでシリーズに幕を下ろすことを発表。そして11月に帝劇で“フィナーレ”を迎える。「SHOCKとしては今年終止符を打とうと考えていますが、また自分も新しい自分をお届けできればいいなと思ってますし、お客さんや素晴らしい仲間がたくさんいるんだなと実感できて本当に幸せな一日になりました」と笑顔いっぱいで語った。(糸賀 日向子)

 ≪元ライバル翼ら祝福≫特別カーテンコールには、初演でライバル役を務めた今井翼(42)が駆けつけた。「大記録達成おめでとうございます。僕は未成年の頃に初めて帝国劇場のステージに立たせていただいた。光一君は今でも舞台に立ち続けて、格好いいです」と祝福。壇上でハグを交わした。今年のライバル役を務めるKAT―TUNの上田竜也(40)と俳優の中山優馬(30)、過去にライバル役を務めた屋良朝幸(41)らも祝福した。

 ◇「Endless SHOCK」の歩み◇
 ▼2000年11月2日 「MILLENNIUM SHOCK」開幕。光一は当時21歳で帝劇史上最年少座長
 ▼01年12月 再演
 ▼02年6月4日 初日前の最終通し稽古で光一がじん帯を損傷したが全公演で主演
 ▼05年1月8日 光一が脚本・演出に参加した「Endless SHOCK」開幕
 ▼08年1月6日 上演500回達成
 ▼09年3月12日 上演626回。故森繁久弥さんの帝劇単独主演記録を23年ぶりに更新
 ▼10年 10周年記念公演として年間100公演を上演
 ▼12年1月 初の福岡・博多座公演を開催
 ▼13年3月21日 上演1000回を達成
 ▼9月 初の大阪・梅田芸術劇場公演を開催
 ▼14年10月26日 上演1208回。松本幸四郎(当時)「ラ・マンチャの男」の単独主演記録を超え、ミュージカル単独主演記録を更新
 ▼17年3月31日 通算上演1500回達成
 ▼19年 シリーズ最大の20人編成のオーケストラを設置し、演出変更
 ▼20年2月 光一が演出に就任
 ▼同28日 新型コロナの影響でこの日以降の公演が中止に
 ▼3月22日 インスタライブでパフォーマンスを生配信し、6万人強が視聴
 ▼7月 光一が菊田一夫演劇大賞受賞
 ▼9月 新型コロナ感染対策を講じたスピンオフ「Endless SHOCK―Eternal―」初上演。光一が作・構成・演出・主演
 ▼21年2月1日 映画「Endless SHOCK」が全国82の映画館で公開
 ▼22年9月 2年半ぶりに本編を上演。マスク着用でフライングを復活
 ▼24年1月 同年をもって作品の幕を閉じることを発表
 ▼24年5月9日 上演2018回を達成

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