どうなるジャニー氏作品 逆風の中で舞台「DREAM BOYS」開幕

[ 2023年9月10日 04:00 ]

熱演する渡辺翔太と森本慎太郎(右)=撮影・西海 健太郎
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 ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長の性加害問題を巡って事務所の名前の存続が問題視されている中、ジャニー氏が残した作品の継承についても議論が始まっている。9日、同氏がプロデュースしたミュージカル「DREAM BOYS」が東京・帝国劇場で開幕。主演するSnow Manの渡辺翔太(30)は「頂いた仕事を全力でこなす」と、指名された以上は続けていく意向だ。

 ジャニーズ事務所の会見から2日。会見後、所属タレントが報道陣の前で言及するのは初めて。「事務所が新体制になった中でファンにコメントを」と質問され、渡辺は「事務所が大きな転換期を迎えている最中で初日を迎えた。こうした状況の中でお客さんが足を運んでくれることに感謝しています」と神妙な面持ちで語った。

 「タレントができることは、仕事を全力でやってお客さんに笑顔になってもらうこと」と抱負も。共演するSixTONESの森本慎太郎(26)は「新体制で先がどうなるか正直分かっていないところもありますけど、ステージに立ってできることは最大限したい」と複雑な胸中を明かした。

 ジャニー氏が作・構成・演出し、04年に初演されたミュージカル。製作の東宝は性加害問題の報道を受けて、例年ポスターに入れてきた「エターナルプロデューサー」のジャニー氏の名前を「総合的な判断」で外した。

 若者たちの対決を軸とする作品。2019年からはKinKi Kidsの堂本光一(44)が演出を担当し「演者たちの胸中も描きたい」と内容を変更。公演関係者は「堂本さんの演出になり5年目。今や内容も一新された」とし、来年以降も上演が継続される見通しを示した。

 ほかにジャニー氏が手掛けた作品では、A.B.C―Z主演の「ジャニーズ伝説」が終了する。ジャニー氏の功績をたどる内容のため、舞台関係者は「さすがに今後上演することはできない」と説明した。

 毎年1月に上演されている「JOHNNYS’ World」は今年から東山紀之社長(56)と「ジャニーズアイランド」の井ノ原快彦社長(47)、堂本の3人が演出し、すでに内容を大幅に変更。10月上演予定の「少年たち」はSnow Manの岩本照(30)が演出する。舞台関係者は「ともに相当ブラッシュアップが進んでおり、今後も上演継続を模索していくのではないか」としている。

 ≪「頼む、飛ばせてくれ!!」フライングおねだり≫渡辺と森本は見どころも意欲的に語った。

 4年ぶりに客席上でのフライングに挑戦。オープニングで森本、エンディングで渡辺が臨み「最高」と口をそろえた。復活のきっかけは直談判。渡辺は「おねだりしました。“どうしても帝国劇場で飛びたいんだ。頼む、光一!飛ばせてくれ”と言った」とちゃめっけたっぷりに明かした。

 堂本の主演舞台「Endless SHOCK」でもフライングは見どころ。堂本は、帝劇での稽古で森本に「飛んでください」とリクエストされると快諾し、熟練の技を披露。目線や体の使い方、姿勢の保ち方を指導した。森本は「かっこいいと思っちゃって、(見とれて)稽古にならなかった。凄い奇麗でした」と回顧。渡辺と森本は直伝の美技で作品に彩りを添えた。

 渡辺は入所から18年で歴史ある帝劇で主演。Jr.時代に何度も立ったステージへの凱旋に「この配役で帰ってくることができて、凄く今胸がいっぱい」と感慨を語った。

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