【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第25話 胸が締め付けられた微笑みの瀬名 家康の前で…夢散

[ 2023年7月9日 17:01 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「どうする家康」第25話大河絵 胸が締め付けられた微笑みの瀬名 家康の前で…夢散
Photo By スポニチ

 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は9日、第26話が放送される。

 先週の第25話は「はるかに遠い夢」。武田四郎勝頼(眞栄田郷敦)が暴いた瀬名(有村架純)と松平信康(細田佳央太)の“慈愛の国”計画。それはやがて、織田信長(岡田准一)の知るところとなる。2人の始末をつけなければ、織田と戦になる。それでも徳川家康(松本潤)は信長の目を欺き、妻子を逃がそうと決意。一方、瀬名は五徳(久保史緒里)に「姑は悪女だ」と訴える信長宛の手紙を書かせ、全責任を負う覚悟。岡崎城を出た信康もまた、逃げ延びることを良しとしない…という展開だった。

 通説では家康と仲が悪く「悪女」と呼ばれた瀬名。しかし今作は「草花を愛する嫋やかな妻」として笑顔で徳川家を支えてきた。第24話では、戦のない慈愛の国を作りたいという「途方もない夢」を明かし、それが悲劇へと…。

 家康、徳川家臣団が集まった佐鳴湖畔。「死んではならん。生きてくれ」という家康の涙の懇願も、瀬名は木彫りの兎を手渡し「兎はずっと強うございます。狼よりもずっとずっと強うございます!あなたならできます、必ず」と夫の手に口づけ。手を離すと笑みを浮かべ「瀬名は、ずっと見守っております」。

 自ら首を斬る刹那の表情か、涙を流しながらも最後まで家康に微笑みかけた表情か。一度は覚悟を決めた家康の、最愛の妻の最期を目の当たりにした慟哭。そして、徳川家嫡男のプライドを胸に散った信康。石井氏が描いた、前半最大のクライマックス「築山殿事件」「信康事件」(天正7年、1579年)は――。


 昨年の三谷幸喜氏脚本「鎌倉殿の13人」のイメージイラスト全48話分と3枚の“大河絵巻”を描いたイラストレーター石井道子氏。“大河絵”“鎌倉絵”“殿絵”と人気を博した。大河ドラマ62作目となる「どうする家康」でも、前作「鎌倉殿の13人」に負けず劣らない“クセ強”キャラたちを石井氏が描いていく。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年7月9日のニュース