ユーチューバー税金トラブル、泥沼化 事務所の声明に反論 税理士の証拠音声を公開「コロナ災害延長を…」

[ 2023年7月5日 10:50 ]

「チャンネルがーどまん」のがーどまん
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 チャンネル登録者数262万人の人気ユーチューバーグループ「チャンネルがーどまん」が、5日までに動画を更新。マネジメント事務所「Carry On」を退所するきっかけとなった税金納付トラブルについて、事務所側の主張と食い違いがあるとして、改めて説明した。

 がーどまんは6月30日、事務所からの退所を発表。理由について、事務所から紹介された税理士が納税を担っていたはずが、その税理士の不手際で申請が漏れていたといい、がーどまんの自宅と実家に120人規模の捜査体制で国税の査察が入る事態となったという。「自分はCarry Onに紹介された税理士にお金も払ってたのに」と説明。数千万円に及ぶ延滞税が徴収されたとして、事務所への不信感や憤りを涙ながらに語った。

 その後、事務所は公式サイトで、この件に関する声明を発表。「今回、税金の未申告が指摘されたのは、がーどまん氏が保有する法人となります。弊社は、2021年10月に、がーどまん氏を含む『チャンネルがーどまん』のクリエイター3名それぞれ、すなわち各個人と、マネジメント契約を締結いたしました。その際、弊社はがーどまん氏に対して会計事務所を紹介し、当該法人は同会計事務所に税務顧問及び申告業務を依頼することとなりました。そのため、税理士との顧問契約は、当該法人と会計事務所との間で締結されています。税理士とのやり取りはクリエイターが主体となって行い、フォローが必要な際は、弊社からもサポートを行っておりました」と説明。「がーどまん」メンバーの3人の税務は完遂していたといい、「がーどまん氏が保有する当該法人とは、何ら契約を締結しておりませんでした」と主張した。

 また、広告収益の受領権限は、がーどまんの法人に帰属していたため、事務所側は全売上や支出についての管理を行っていなかったという。「弊社は把握できる立場になく、弊社が納税資金を預かっている事実もなく、税務申告の手続等を代行することは不可能であり、個々のクリエイターにおいて、税理士とのやり取りを進めていただく形としておりました」と説明し「今後、係争に発展する可能性もある」と記していた。

 この事務所の発表があった翌日、がーどまんは「事務所を脱退した全ての真実を話します」と題する動画を投稿。「なぜ自分でやらなかったのか」という意見について、がーどまんは「まず、僕は個人事業主ではない」と説明した上で、法人で会計事務所と顧問契約を結んでいたため、「自分では申告できませんでした」と説明。また、自宅に届いた税務署の書類はすべて会計事務所と共有しており、「コロナの災害延長が使えるから大丈夫」だと担当者に言われていたと、証拠となる音声を添えて報告した。音声では、担当者とされる人物が「コロナで少し引っ張りましょう」などと話している。

 また、会計事務所との契約には「申告」も業務内容に含まれており、顧問料については前払いで支払い済みで、担当者から資料の請求があれば、その都度応じていたという。だが、申告期限に申告がされていなかったことが発覚し「1年遅れているにも関わらず“コロナの災害延長が使える”と言って、申告してくれませんでした」と語った。

 この時、がーどまんは納税のお金を用意していたが、「申告業務が間に合わなかったから“延長を使いたい”と言われました」といい、これに関しても「あまり大きいな声では言えないけど…」などと話す証拠音声を公開。「大人を信用し過ぎた自分に非があると思います」と、税理士を信頼し過ぎたとして自身の落ち度を反省した。

 このやり取りの後、コロナ災害延長で伸ばした1年の期限を過ぎても申告されなかったため、不信感を抱いたがーどまんは税理士を変更。新たな担当税理士が申告をする直前に、国税局が自宅に入ったという。その翌日に納税と申告を済ませ、数千万円に及ぶ延滞税が徴収されることについて事務所の社長に相談すると、「時計売っちゃえばいいじゃん」などと告げられたと主張した。

 さらに税理士側は、「訴えてくれれば保険金を使える」などと説明。「延滞金、延滞税とかあったらですね、税理士賠償保険…というのがあって。訴えてくだされば、それが認められると思う。数千万とかになっちゃったとしたら、自力で払うのは難しいので…」などと告白したという。その後、示談の提案として「おいくらだったら許していただけると言いますか…」などと、がーどまんに相談する音声を公開した。

 示談の交渉に、がーどまんは「いきなり僕がニュースになって脱税で逮捕されましたってなったら、仕事を失ってしまう」と主張。公開するに至ったという。

 がーどまんは、改めて「大人を信用し過ぎて、視聴者の皆さんや国税局の方にご迷惑をおかけしまして、自分も反省します。本当にすみませんでした」と頭を下げた。

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