森本毅郎アナ 笑福亭笑瓶さん追悼 8年前「2人とも好きなタバコやめようと」「健康オタクみたいな人」 

[ 2023年2月23日 07:10 ]

笑福亭笑瓶さん(後列左から2人目)が出演していた「噂の!東京マガジン」(「噂の!東京マガジン」のツイッターから)

 フリーの森本毅郎アナウンサー(83)が23日、パーソナリティーを務めるTBSラジオ「森本毅郎スタンバイ!」(月~金曜前6・30)に出演。BS-TBS「噂の!東京マガジン」で長年共演し、22日午前に急性大動脈解離で死去した落語家でタレントの笑福亭笑瓶(しょうふくてい・しょうへい)さんを追悼した。

 笑瓶さんは21日に自宅で倒れ、救急搬送。大動脈解離と診断され、治療を受けたが、22日午前に息を引き取った。家族が見守る中で静かに旅立ったという。66歳だった。

 森本アナは現在BS―TBSで放送されている「噂の!東京マガジン」で笑瓶さんと共演。番組冒頭、「32年あまり番組で一緒に仕事していた笑福亭笑瓶さんが亡くなりました。びっくりしましたね…我々仲間を残して先に逝ってしまったなということなんですが、66歳の若さで」と訃報を伝えた。

 「昨日午前中、私の所へ病院に運ばれたという一報が入りましてね。大丈夫かなと思っていたら危篤になった。そして亡くなったと。非常に速いテンポで亡くなってしまったんですけれども…8年前に同じようにゴルフ場から大動脈解離で、ドクターヘリで運ばれて九死に一生を得た経験が彼にはあるわけですけれど。同じことがまた起こってしまったということでね」とし、「噂の!東京マガジンは32年も続いている番組ですけれど、そのオリジナルのメンバーでしたから、私も32年間の付き合いがあったんですよね。お笑いの世界の人ですけれど、社会性のあるテーマに取り組んで真剣だったですね。きわめてジャーナリスティックな才能っていうものも発揮して。笑顔と真顔の使い分けの絶妙の人だったと思います。番組の中でけっこう不幸な事態に巡り合っちゃっうような事件をいろいろ取り上げたりもしたんですけど、そういう人が番組で登場すると、もうスタジオですぐ目を真っ赤にして涙っぽい人情家という側面もありました」とスタジオでの姿に思いを馳せた。

 笑瓶さんが同じ病気で倒れた15年当時、「私もその当時心臓が時々バクバクしたりして辛かったもんですから、2人とも好きなタバコやめようと。彼もヘビースモーカーだったけど、タバコをやめて。彼は本当に気を配ってね。健康オタクみたいな人でした。収録があるスタジオに顔を出すと、必ず僕の控室に寄って、どうです?具合どうです?って言って、僕の調子を聞いてくれてた。非常にそういう意味では気を遣ってくれていた人だったんですけれども…彼の方が先に逝ってしまうということになってしまいました」と健康には人一倍気を配っていたようだ。

 「私も80過ぎて、変な言い方ですけれども、いつ死んでもおかしくないような年齢になって。最近は自分の死というものを見つめるというか引き寄せる、考える機会が増えてきましたよ。死というものが近しいものにどんどんなってはきているわけですけれども。いつも少なくとも、自分が死んじゃう時はマガジンの仲間が見送ってくれるだろうと、そういうふうに思っていたんですけどなかなかそう思い通りにはいかないものでね、人生というのは。彼の方が先に逝ってしまうと。そういう意味では非常に大きな欠落感といいますかね…喪失感というものが耐え難いものがある」と沈痛の思いを吐露。

 「人生は予測不能と言います。まさに笑瓶ちゃんの死というのは、予測不能ということになるんですけれど、どうか安らかに眠ってほしいなと心から願います」と悼んだ。

続きを表示

この記事のフォト

2023年2月23日のニュース