【鎌倉殿の13人 主な退場者】和田義盛の立ち往生 横田栄司が感謝「よこちんお疲れ様」小栗マスクも公開

[ 2022年11月6日 12:00 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第41話。無数の矢を全身に浴び、壮絶な最期を遂げる和田義盛(横田栄司・右)(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は6日、第42話「夢のゆくえ」が放送される。前回第41話(10月30日)は鎌倉最大の激戦「和田合戦(和田義盛の乱)」(建暦3年、1213年)が描かれ、俳優の横田栄司(51)が熱演し、初回(1月9日)から登場してきた侍所別当・和田義盛は壮絶な最期を遂げた。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。物語は、江戸幕府まで続く強固な武家政権樹立を決定づけた義時と朝廷の決戦「承久の乱」へと向かう。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑んだ。

 第41話は「義盛、お前に罪はない」。鎌倉を守るために大江広元(栗原英雄)とも共謀し、反北条の旗頭となった和田義盛(横田)の転落を目論む北条義時(小栗)。戦を回避するべく3代鎌倉殿・源実朝(柿澤勇人)と政子(小池栄子)が奔走する中、三浦義村(山本耕史)八田知家(市原隼人)ら有力御家人は義盛の陣営に集い、情勢を見定めていた。そんな中、父・義盛の安否を心配する三男・朝比奈義秀(栄信)らが打倒北条を目指して決起…という展開。

 そして、ついに「和田合戦」が勃発。戦況は北条の勝利が目前。実朝は直々に戰場に出向き、義盛を説得した。しかし、降参した義盛に無数の矢が降り注ぐ。“弁慶の立ち往生”ならぬ“和田義盛の立ち往生”。義時の騙し討ちだった。

 眼前の悲劇に、実朝は慟哭。泰時は戰場を去る父を睨みつけた。非道な策を講じた義時だったが、戰場を背に1人去る時、涙がこみ上げ、顔を歪めた。

 武骨な坂東武者の中でも、豪快さと勇猛さは指折りの和田義盛。武士の鑑・畠山重忠(中川大志)との凸凹コンビ、巴御前(秋元才加)との夫婦仲、実朝との“年の差友情”“羽林呼び”など、ドラマ随一の“愛され&癒やしキャラ”となった。

 横田は放送後、自身のツイッターを更新。「『もうちょっと生きようぜ。楽しいこともあるぞ』。36話での義盛の台詞です。皆さまにとってこのドラマが、明日への希望や活力になるよう願っています。義盛を愛してくださった皆さま、ありがとうございました。どうか最後まで小四郎の生き様を見届けてやってください。お願いいたします」。第41話まで積み上げられた台本と、小栗が「よこちん(横田の愛称)お疲れ様」とメッセージを書いたとみられるマスクの写真を添えた。

 【鎌倉殿の13人 主な“退場者”】番組公式サイトの「登場人物」欄にあるキャラクターのうち、劇中、その最期や鎌倉を去ったことが言及された人物。カッコ内は討った人物、要因(※印は推定、遠因)(★は13人衆)

 <第1話>千鶴丸(善児)

 <第3話>源頼政(宇治の平等院で自害=三善康信の文)、以仁王(奈良へ逃げる途中に落命=三善康信の文)

 <第5話>堤信遠(北条宗時)、山木兼隆(※北条宗時)、工藤茂光(善児)、北条宗時(善児)

 <第7話>長狭常伴(※三浦義村)

 <第9話>江間次郎(善児)

 <第10話>大庭景親(上総広常)、佐竹義政(上総広常)

 <第11話>平清盛(病死※後白河法皇&文覚の呪い)、義円(平盛綱=平安後期の武将、高橋左衛門尉とも※源義経の教唆)、伊東祐親(善児)、伊東祐清(善児)

 <第15話>上総広常(梶原景時&善児)

 <第16話>木曽義仲(源範頼軍)、今井兼平(※源範頼軍)

 <第17話>源義高(藤内光澄)、一条忠頼(仁田忠常)、藤内光澄(源頼朝の御家人が斬首、北条義時が立ち会い)

 <第18話>安徳天皇(壇ノ浦の戦い、入水)

 <第19話>源行家(ナレ死「鎌倉方に捕まり、首をはねられるのは、これより少し後のこと」=語り・長澤まさみ)

 <第20話>藤原秀衡(※病死)、静御前(北条義時「静殿は鎌倉を去り、その後は行方知れず」)、藤原頼衡(善児)、里(源義経)、源義経(※藤原泰衡軍、自害)、弁慶(※藤原泰衡軍)

 <第21話>八重(鶴丸を救出したが、川に流される)

 <第22話>後白河法皇(※病死)、河津祐泰(工藤祐経の襲撃=第2話)

 <第23話>工藤祐経(曽我五郎)、曽我十郎(※仁田忠常)、曽我五郎(梶原景時が斬首宣告)

 <第24話>岡崎義実(曽我事件への関与を疑われたが、その功により斬首は免れ、出家。鎌倉を去る)、大姫(病死)、源範頼(善児)

 <第26話>源頼朝(落馬、病死)

 <第27話>佐々木秀義(三浦義村「もう死にました」)

 <第28話>★中原親能(三幡の乳母夫だったが、三幡が病死。出家し、鎌倉を去る→京にいる=第32話)、★梶原景時(上洛を計画したが、北条義時が阻止→首桶=第29話)

 <第29話>★三浦義澄(病死、北条時政が振り払う)、★安達盛長(比企能員「奸賊、梶原景時がいなくなりましたな。義澄と盛長も去り、もはや宿老たちの評議はあってないようなもの」)

 <第30話>平知康(「鎌倉殿にいらんと言われたのだ。(京に)帰るしかなかろう」)、阿野全成(八田知家)

 <第31話>頼全(源仲章の沙汰)、★比企能員(仁田忠常)、せつ(トウ)、道(※北条方)、比企時員(※北条方)

 <第32話>比奈(義時と離縁、鎌倉を去る)、仁田忠常(自害)、一幡(※「一幡様、トウと水遊びいたしましょう」)

 <第33話>源頼家(トウ)、善児(トウ)

 <第34話>北条政範(病死→平賀朝雅が毒を盛る=第38話)

 <第36話>畠山重保(三浦義村&和田義盛勢)、★足立遠元(政子に相談し、鎌倉を去る)、畠山重忠(愛甲季隆)、稲毛重成(三浦義村)

 <第38話>★北条時政(伊豆へ流罪)、りく(時政と伊豆へ)、平賀朝雅(北条義時の命令)

 <第40話>和田胤長 (陸奥へ流罪)

 <第41話>★和田義盛(北条義時の騙し討ち&三浦義村の弓隊)、和田義直、和田義重(北条勢&三浦勢)、巴御前(和田義盛から「生き延びろ」)

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