太田光「本当に軽い気持ちで…」、32年前の事務所独立について真相語る

[ 2022年6月27日 22:15 ]

「爆笑問題」太田光

 お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光(57)が27日放送のテレビ朝日「証言者バラエティ アンタウォッチマン!SP」(後8・30)に出演。32年前の事務所独立について、真相を語った。

 爆笑問題は芸能事務所「太田プロ」に所属、若手実力派として活躍した。同事務所に所属し2年が経過した1990年、独立することに。当時のマネジャーが「一緒に独立しよう」と持ちかけたことがきっかけだった。太田は独立前の心境を「(自分たちが)単独ライブをするようになって、外部のプロデューサーなどから、演出に関する意見を言われることが多くなっていき、当時は若く自分の意見を曲げられず、自分の思うようにやりたいと思うことも増えていた」と回顧。そんな時期に「担当マネジャーから独立の話を持ちかけられ、今から思えばそれほど深く考えずにその話を受けた」と告白した。

 当時、単独ライブにはプロデューサーや演出家がついていたとし、「俺がやりたいのはきわどいネタだったりするわけ。だけど(事務所・プロデューサーらは)売りたいわけ。もうちょっと柔らかくしようとする」と、方針の違いがあったことを説明。演出家からは「ファッションショーみたいにして、最初にモデルの女の子が歩かせてパーッと始まってそこからネタに入ったらどう?」との提案があったことも明かし、「俺がやりたいのと全然違う。当時は自分のネタは曲げたくない。申し訳ないけど出来ませんって言ったら、“俺の言うことが聞けないわけ?”みたいな感じになっちゃって。うるせぇ、バカ野郎!みたいになっちゃうわけですよ」と赤裸々に話した。

 「そんなのがいくつかあって、なんだかやりにくいなって思っていた」と太田。そんな時期、担当マネジャーから「プロダクションを作る」と聞き、「だったらって。本当に軽い気持ちで、ここにいてあんまりやりにくい状態よりも、自分がやりたいことができる環境があるかなと思ってOKしたんですよ」と振り返った。

 しかし、独立後に仕事が激減した。太田の妻で芸能事務所「タイタン」太田光代社長は、「勝手に事務所を辞めた人は勝手に番組辞めちゃうかも、信用できないってことで」と、その理由に言及。やめて3年ほどは、お笑いの活動がほとんどない状態が続いた。太田は「ゲーム三昧」の日々だったそうだ。 もう一度お笑いの舞台へ。奮起する契機になったのは、とあるテレビ番組の宣伝映像。「爆笑問題続々登場」と紹介されているのを見た太田は、「面白い問題って言う意味で(爆笑問題のワードが)使われているんだって思った。その時に、業界に俺らのことは忘れ去られているんだなって。完全に無視されているっていう…」。復活のためイチからやり直すことを決心し、お笑い賞レースにも積極的に参加。93年に「NHK新人演芸大賞」を受賞するなど結果を残し、「復活」を遂げたという。

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2022年6月27日のニュース