七色のウミ味?名作ホラー漫画「蔵六の奇病」のスナック菓子

[ 2022年6月21日 11:04 ]

日野日出志作品をモチーフにした「蔵六の奇棒」で作ったお菓子の家。作品に登場するあばら屋を再現している
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 怪奇漫画家・日野日出志さんの名作「蔵六の奇病」をモチーフとするスナック菓子「蔵六の奇棒」がネット上で話題になっている。日野さんの画業55周年記念グッズとして著作をイメージした「トラウマッチ」や「地獄変」タオルなどとともに製作されており、それぞれクラウドファンディングで資金提供に協力した人への限定配布となっている。

 「蔵六の奇病」は、主人公が体から吹き出す“七色のウミ”を使って大好きな絵を描くという、創作に携わる人間の苦悩と執念も込められた、日野ファンの中でも屈指の人気作品。「…奇棒」も作品を模して「七色のウミ味」としているが、実際は「めんたい味」でおいしく仕上がっているという。

 ちなみに、日野さんは銚子電鉄のスナック菓子「まずい棒」のパッケージキャラクター「まずえもん」のデザインを担当。仕掛け人も「まずい棒」と同じく、日野プロダクション代表で文筆家の寺井広樹さん。製造も同じ千葉県の製菓メーカー「ニッポー」が手掛ける。

 クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」での募金は当初の目標金額200万円を突破。日野プロダクションは感謝の思いを込めて、「奇棒」2000本で作品に登場する家を作ってツイッターで公開。寺井さんは「55周年にちなみ5時間55分を目標に、スタッフ5人で作りました」とコメント。劇中で主人公蔵六の母が「あばら家じゃが障子も張り替えてきれいになった」と話す場面があり、お菓子の家も補修用の障子紙を使ったこだわりの作りとなっている。

 クラウドファンディングは、金額を400万円に再設定して6月30日午後11時59分まで行っている。

 日野さんの画業55周年を祝い、9月27日には音楽イベント「日野フェス」(9月27日、Spotify O―EAST)も開催予定で、日野ファンにとって忘れられないメモリアルイヤーとなりそうだ。

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