中野英雄　北野武監督「アウトレイジ」撮影裏話を明かす「うまいんですよ」　次男・仲野太賀も興味

俳優の中野英雄
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　俳優・中野英雄（57）が17日放送のフジテレビ「なりゆき街道旅」（日曜正午）にゲスト出演。北野武監督（75）の映画「アウトレイジ」（2010年）撮影の様子を振り返った。

　中野は次男で俳優の仲野太賀（29）の出演作については「僕から一方的に『あそこは良かった』とか『あそこはどうしたの』って言うのはありますけど。彼からはないでしょうね。私に質問なんかは一つも」と話した。仲野から質問を受けたのは「武さんのことぐらいです。『アウトレイジのときに、どうだった』みたいなのは興味あるんでしょうね。それだけですかね」と淡々と話した。

　北野監督はあまりリハーサルやアドバイスをすることはなく、ほぼ一発で撮影すると振られると、「ほぼ一発です」と回答。アドバイスについては「それもうまいんですよ。ボソッと言うんです。耳元に来て。『このときあれだよな、あんちゃん、こんなんだよな』って言って帰って行っちゃう。うわーそうしろってことだ、みたいな。そこで一瞬にして考えるというか」と説明した。

　また中野は当時役作りのために30キロのダイエットをして臨んでいたが、北野監督からは「顔、こえーよ」と言われたとも告白。「えっ、どうしようと思いましたけど、そのときにやっぱ、関係ねーよと思いましたね。怖い役できてるんですから。それでなんか文句言われたら、ケンカするしかないなと思いましたね。あんたが選んだんだから、しょうがないでしょって」と当時の決意を明かした。

　ほぼ一発撮りの撮影について戸惑うことはないのかと聞かれると、「もう一回やりたいとか、そういうのは言えないので」ときっぱり。「リハーサルから（カメラを）回してるみたいなこともあったので、リハーサルから本番なんですよ。どこがマックスか分かんないぐらい、飛ばしていくので」と説明すると、「あれはいい映画でしたね」としみじみと話した。