最後の挑戦で夢つかむ 今井柚希さん 礼真琴のように「魅了できる男役さんに」 宝塚音楽学校合格発表

[ 2022年3月30日 12:55 ]

ラストチャンス、4度目の挑戦でタカラジェンヌへの夢をつかんだ今井柚希さん
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 未来のタカラジェンヌを育てる宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市)の第110期生合格発表が30日、オンラインで行われ40人が夢への扉を開いた。受験者は692人で倍率は17・3倍。昨年から0・1ポイント下回り今世紀最少を更新した。

 中には高校生ながら昨年の「ミス・ワールド・ジャパン」大阪代表ファイナリストになった今井柚希さん(18)も。身長1メートル71、小顔ですでに目を引くスタイルの今井さんは、約10年前に初めて見た宝塚歌劇で、男役の黒エンビを見て「私も入りたい」と強く思った。中学3年時から4度目、最後の挑戦で夢をつかみ「受験番号を(合格者の中に)見た時は信じられない気持ち。今から宝塚に入れるんだ、といううれしさでいっぱいです」と笑みがこぼれた。憧れは星組トップスターの礼真琴。「礼さんのように歌って踊って、たくさんの方を魅了できる男役さんになりたい」と力を込めた。

 また、元花組トップ娘役で女優・純名里沙(51)と同期で男役・天希かおりの娘・山本ゆりさん(15)も合格。「実力をしっかり備えた男役になりたい」と話し、あこがれに礼、雪組スターの和希そらを上げた。

 新型コロナウイルス感染症の影響で3年連続、ホームページでの発表。学校敷地内の野外で、掲示板に貼り出された受験番号に歓声が上がったり、涙する光景も今や懐かしいものになった。入学式は4月16日に行われる予定。2年間のレッスンを積み、劇団の110周年となる2024年に初舞台を踏むことになる。

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2022年3月30日のニュース