ロシアが生物・化学兵器使用なら…専門家が懸念「核兵器をもって報復するということに」

[ 2022年3月22日 19:24 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 外交や安全保障に詳しい明海大学の小谷哲男教授が22日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にリモートで生出演し、ロシアのウクライナ軍事侵攻の目的や、使用が懸念される生物・化学兵器について語った。

 ロシアの軍事行動に、91年に崩壊したソ連の再編成が目標と指摘する声もある。小谷氏は「おそらくですけれども、ロシア周辺に民主主義が広がることで、プーチン大統領の権力基盤が脅かされることを一番恐れているのではないかと思っています」と分析。その上で、プーチン大統領の思惑について「そうであれば、ウクライナがNATO加盟をあきらめたとしても、プーチン大統領はウクライナ侵略の手を緩めないのではないかということも言えると思います」と懸念を示した。

 プーチン大統領は、ウクライナが米国の支援を受けて生物・化学兵器を開発していると指摘。バイデン米大統領はこれを否定し、プーチン大統領が生物・化学兵器の使用を検討している兆候だと非難した。小谷氏は「化学兵器は生物兵器、核兵器と並んで大量破壊兵器と位置づけられますので、国際法上、使ってはいけないことになっています」と説明。「抑止の理論から言うと、生物兵器、化学兵器が使われた場合は、これに核兵器をもって報復するということになります。それくらい大きな話になってくる」と推測した。

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2022年3月22日のニュース