清塚信也 舞台上で「御法度」のMC始めた頃に受けた猛烈な“圧力”「次やったら私の力で…って」

[ 2022年2月27日 13:22 ]

ピアニストの清塚信也
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 ピアニストの清塚信也(39)が27日放送のフジテレビ「ボクらの時代」(日曜前7・00)に出演。かつて「舞台上で話してはいけない」という掟を破ってMCを始めたところ、強烈な脅しを受けたエピソードを明かした。

 「最初に道を開く人ってやっぱり大変。クラシックなんて、『こんにちは』って舞台に出てしゃべった瞬間に、『はい、潰す!』っていう世界だからね。品がないとか。一音目でショパンがどれだけこの曲で涙を流したかということを伝えなきゃいけないのに、『これはショパンが泣いた曲です』って言って、どういうこっちゃと」と周囲からは白い目で見られたという。

 「それも一つわかる。美学ではある、音で伝えたいっていうのも」と理解を示す一方で、「だけど、それじゃ伝わらないこともある。宗教的な感覚とか、日本にない感覚とか」と疑問も持っている。

 「中3から舞台上で初めてしゃべったんだけど。コンクールの入賞者発表会で、弾いたら、コンクール用は複雑な曲が多いから、客席にハテナがいっぱいつくのがわかる。それが嫌で。人にウケたい、つながりたいって思って弾いてるのに、離れちゃってるじゃんって。次から一言、言ってからやってみようと。それで、この曲はショパンがこういう時に作った曲なんですって言って弾くと、ハテナがばーっととれていくんだよね」とMCをするようになった理由を明かした。

 当時は「ほんとに辛辣なこと言われた。『次やったら私の力でなんとしても活躍できないようにする』とかね」と、業界内から猛烈な圧力をかけられたと回想。

 それでも「怖かったけど、今やクラシックは、一回は発声してあいさつするのが当たり前になった。由緒正しいオーケストラでも、演奏後に指揮者とクロストークしてくださいとか頼まれるようになったからね。この10年、20年で当たり前になってる」と時代の変化を語った。

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