テレビ各局が代役争奪戦、「デルタ」とは違う「オミクロン」に番組制作側悲鳴

[ 2022年1月21日 05:30 ]

TBS「ラヴィット!」の公式サイト

 芸能界でも新型コロナウイルスの感染が再拡大し、テレビ局の番組制作に影響が出始めた。レギュラーを持つタレントに感染者が多く、代役の出演が急増。これにより「代役の奪い合い」が激化してきた。

 20日のTBSの生活情報番組「ラヴィット!」では、木曜日レギュラーの5人中4人が代役出演となった。通常のレギュラーはギャル曽根(36)だけ。嶋佐和也(35)が感染、屋敷裕政(35)が濃厚接触者となったお笑いコンビのニューヨーク、NON STYLEの石田明(41)、モデルの横田真悠(22)が欠席。代わりに、お笑いコンビのダイタク、NON STYLEの相方・井上裕介(41)、AKB48の本田仁美(20)が出演した。

 お笑い界では、前日の19日から20日にかけて、落語家の春風亭昇太(62)、オードリーの春日俊彰(42)、ナイツの塙宣之(43)、東京ダイナマイトの松田大輔(44)、オズワルドの畠中悠(34)らの感染が発表された。いずれも、テレビやラジオでレギュラー番組を持っている。

 テレビ局のバラエティー番組の制作担当者は「制作を止めることはできないので、この2年間で積み重ねたノウハウで継続するしかない。ただ、出演者のブッキングに影響が出ている」と現状を説明。「特に代役の調整が困難。デルタ株がまん延していた時でもすんなり決まっていたが、オミクロン株になってからは、局内で“なかなか決まらない”という声が出ている。スケジュールに空きのある有名タレントは、各局で奪い合いになってきた」と明かした。

 連日生放送の情報番組は特に深刻だ。担当者は「今後はMC以外がリモートで出演することも考えられる。2年前に逆戻りしそうだ」と話している。

 ドラマの現場も感染対策が厳しくなっている。制作関係者は「1人が感染すると、出演者、スタッフ全員がPCR検査をしている。お金もかかるし、撮影もストップしてしまう」と頭を悩ませている。制作に余裕を持たせるため、早めにクランクインして撮影を終えている作品も多い。

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