神田沙也加さん死去 35歳 札幌のホテル高層階から転落か

[ 2021年12月19日 04:07 ]

神田沙也加さん
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 女優の神田沙也加(かんだ・さやか)さんが18日、札幌市内の宿泊先ホテルで倒れているところを発見され、午後9時40分死亡が確認された。35歳。東京都出身。所属事務所が19日午前4時にホームページ上で報告した。ホテルの14階部分の屋外スペースで見つかり、宿泊していた高層階から転落したとみられる。警察が詳しい経緯を調べている。1986年に俳優神田正輝(70)と歌手松田聖子(59)の長女として誕生。札幌には主演ミュージカルのため滞在しており、上演日の衝撃的な悲報となった。

 関係者によると、神田さんは18日午後1時ごろに宿泊先ホテルの14階にある屋外スペースで倒れた状態で発見された。道警には消防無線で「転落」と連絡が入っており、宿泊していた20階以上の高層階から転落した可能性が高い。近隣の病院に緊急搬送されたものの、息を引き取ったという。

 神田さんは18日正午から札幌文化芸術劇場hitaruで上演された主演ミュージカル「マイ・フェア・レディ」に出演を予定していたが、入り時間になっても会場に現れなかった。公演関係者が連絡を取ろうとしたものの連絡もつかず、劇場スタッフが「行方が分からない。失踪した」と慌てた様子で話す姿も目撃されていた。

 捜査関係者によると、警察は事件性はないとみており、どのような状況で転落したのか、詳しい経緯を調べている。

 神田さんが来なかった昼の公演は、ダブルキャストで主演する朝夏まなと(37)が急きょ代役を務めた。共演者には「体調不良のため休演。新型コロナウイルス感染ではない」との説明があったという。神田さんは18日と20日に同所の公演に出演予定だった。

 神田さんの身に何があったのか。関係者は「もともとメンタルは強いタイプではなかった」と明かす。私生活では2017年5月に俳優の村田充(44)と結婚。だが結婚生活は長続きせず、19年12月に離婚を発表。子供が欲しい村田と、前向きではなかった神田さんと折り合いがつかなかったことを理由としていた。

 昨年は黒崎真音(33)と音楽ユニット「ALICes」を結成したが、黒崎が今年9月の配信ライブ中に倒れた。硬膜外血腫と診断され、ユニットの活動は休止となっていた。音楽関係者は「自分の目の前で倒れたことにショックを受けていたようです」と話している。

 神田さんは2001年に「SAYAKA」の芸名で芸能活動を開始。母親譲りの歌唱力を武器に、現在はミュージカルを中心に活躍していた。来年4月上演の「銀河鉄道999 THE MUSICAL」にもヒロインのメーテル役での出演も決まっており、仕事は順調そのものだった。関係者は「何か悩みがあったのか。信じられない」とぼうぜんとした。

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