「おかえりモネ」呼吸器専門の菅波先生に緊急要請　永浦家に結婚あいさつもとんぼ返り

連続テレビ小説「おかえりモネ」第117話。中村から緊急要請を受ける菅波（坂口健太郎）（C）NHK
Photo By 提供写真

　女優の清原果耶（19）がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」（月～土曜前8・00、土曜は1週間振り返り）は26日、第117話が放送された。

　＜※以下、ネタバレ有＞

　朝ドラ通算104作目。清原とタッグを組んだNHK「透明なゆりかご」などやテレビ東京「きのう何食べた？」などで知られる安達奈緒子氏が手掛けるオリジナル作品。朝ドラ脚本初挑戦となった。タイトルにある「モネ」は主人公・永浦百音（ももね）の愛称。1995年に宮城県気仙沼市に生まれ、森の町・登米（とめ）で青春を送るヒロイン・百音が気象予報士の資格を取得し、上京。積み重ねた経験や身につけた技術を生かし、故郷の役に立ちたいと奮闘する姿を描く。

　第117話は、菅波（坂口健太郎）が永浦家へ結婚のあいさつ。耕治（内野聖陽）の帰りを待つ間、百音（清原）が菅波を未知（蒔田彩珠）の研究スペースに案内し、2人の仕事について語り合っていると、泥酔した耕治が帰宅。「色気のねぇ会話してんなぁ～。それが結婚を誓い合った若い人のする会話か？」と文句を言いながらも、いつの間にか耕治も交え、仕事の展望の話になる。そして、菅波はあらためて百音との将来への思いを耕治と亜哉子（鈴木京香）に伝える…という展開。

　お互いの仕事も尊重し合う“菅モネ”らしい結婚がまとまり、翌2020年1月14日、朝。百音はラジオ放送。菅波には恩師の医師・中村（平山祐介）から電話がかかっていた。

　菅波「明日ですか」

　中村「休めと言っておいて、すいません。実は、呼吸器専門の医師を出してくれないかと要請がありまして。緊急らしくて」

　菅波「何かありましたか？」

　中村「うち（東京の東成大学附属病院）もまだ詳細待ちなんだけど、感染症なら人手が要るから」

　2日間の滞在予定が急きょ帰京することに。菅波は「百音さんは時々、大切な人と離れるのをとても怖がります。でも僕のことは、離れていても大丈夫だと思っているようです。割と最初の頃から。だから、百音さんがこれからの人生を共に生きるのは、僕のような人間が最適なんじゃないかと思います」と亜哉子に伝えた。

　百音は急いでコミュニティFM「はまらいん気仙沼」から戻り、亀島を発つ菅波を見送る。

　菅波「今日中に戻ればいいそうなので、登米に寄ってサヤカさん（夏木マリ）に報告してきます」

　百音「登米行くんですか。私も行きたかった～。すいません、仕事休めなくて」

　菅波「いえいえ。春にまた、こっちに来る。そしたら一緒に行きましょう」

　百音「うん。楽しみにしてます。何か、先生がここにいるのが、不思議」

　菅波「そうですか」

　百音「うん。先生はこの土地の人じゃない。外から来た人です。でも、それがよかったんですね」

　菅波「だとしたら、よかった」

　現実とのリンクを連想する視聴者が続出。SNS上には「コロナも描くのか。モネと先生、当分会えなくなってしまう」「新型コロナパンデミックに際して、人間は離れていても、つながっていられるというメッセージなのだろう」「この時間軸で穏やかな春が来ないことを私たちは知ってる。特に呼吸器科の医師には。ここで昨日、菅波先生がりょーちんに言った言葉（残念ながら僕らは、お互いの問題ではなく、全くの不可抗力で突然大事な人を失ってしまうという可能性をゼロにはできません。未来に対して、僕らは無力です。でもだから、せめて今、目の前にいるその人を最大限大事にする他に、恐怖に立ち向かう術はない）が響く」などの声が相次いだ。

　最終回（第120話）まで残り3話。百音と菅波を待つ未来は――。