AKB48 昨年紅白連続出場途切れ「情けない」真の理由とは? 向井地「心から悔しいって思えなかった」

[ 2021年10月9日 16:38 ]

「AKB48」グループ総監督の向井地美音
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 AKB48が、8日深夜放送の日本テレビ系「MUSIC BLOOD」(金曜後11・35)に出演し、昨年大みそかのNHK紅白歌合戦出場を逃したことに対する率直な思いを明かした。

 昨年はコロナ禍もあり、年に3~4作ペースでリリースしていたシングルは1枚止まり。握手会や劇場公演など、ファンとの交流がことごとく中止になり、09年から続いていた紅白への連続出場記録も11回で途絶えた。番組では、落選が発表された際の映像を公開。柏木由紀(30)は「今日、ダメでしたと言われた時、死ぬほど悔しくて泣いた人はいなかった。もし来年、この時期になった時、『(落選したとしても)こんなに私たち頑張ったのに出られなかったのが悔しい』という思いを、来年はしたい」と、決意を口にしていた。

 現在、グループの総監督を務める向井地美音(23)は当時を振り返り、「もちろん悔しかったんですけど、心から悔しいって思い切れなかったことが情けないなって。悔しいよりも、あきらめみたいな方が勝っちゃった」と本音を口にした。岡田奈々(23)も「AKBという自覚がもっとなきゃいけなかったんだなって気づいて」と反省した。

 現在の主力の多くは、前田敦子や大島優子ら人気メンバーがステージを彩った黄金時代の後に加入した。グループの華やかな時代を知る柏木は、「たくさんの方に見ていただけていた時にいなかったメンバーたちがほとんどで、涙している姿とかを見ると、みんなのせいじゃないと言ってあげたくなる」とメンバーをフォローした。一方で、「先輩たちが作ってくれたAKBを残さなきゃっていう気持ちとすごい葛藤があって…昔からいるだけに。だからこそ、青春みたいに泣けなかったことがちょっと悔しくて」と、複雑な思いも明かした。

 紅白再出場を目指し、グループが今年、取り組んだのは新たなダンススタイルだった。最新シングル「根も葉もRumor」では、全国大会で優勝経験を持つ三重高ダンス部の顧問・神田橋純教諭が振り付けを担当。グループ史上最高難度とうわさのロックダンスに挑戦した。ミュージックビデオでは、選抜メンバーとダンス部員たちで息を合わせたダンスを披露。柏木は「これで何とか勝負したいっていうものができたら」、岡田も「またあらためて紅白を今のAKBでしっかり目指したいと思っています」と語った。

 番組では、グループの15年を名言で振り返るコーナーも。MCの俳優・田中圭(37)は「もちろん先輩たちが作っているものとか、AKBのイメージみたいなものは絶対的にあるし、もちろん守るのも大事だけど、(個人個人は)違うからさ。みんなはみんなで新しく進めてほしい」とエールを送っていた。

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2021年10月9日のニュース