藤井聡太新叡王 史上最年少3冠は「全く意識していなかった」 年内4冠、年度内6冠の可能性も

[ 2021年9月13日 18:58 ]

叡王戦主催の不二家のキャラクター、ペコちゃんのぬいぐるみを贈られた藤井聡太(撮影・島崎忠彦)
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 将棋の第6期叡王戦5番勝負最終第5局は13日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、挑戦者の藤井聡太2冠(19)=王位、棋聖=が111手で豊島将之叡王(31)=竜王含め2冠=を下し、叡王を初奪取。この結果、19歳1カ月の藤井は3冠となり、羽生善治九段(50)の持つ22歳3カ月の最年少3冠記録(1993年=棋王、王座、竜王)を3年以上更新した。

 対局後のインタビューで、叡王獲得について「全く実感はない」としつつ「フルセットは自分にとって初めてで、その中で結果を出せたのはよかった」と喜びを口にした藤井。史上最年少での3冠は「全く意識していなかった」といい、「これからも対局は続くので、結果のことは意識せずに前を向いていけたら」と冷静に語った。

 「際どい将棋が多かった。内容的には課題を感じる部分が多く、フルセットで勉強になった」と5番勝負を振り返り、10月8日開幕の竜王戦7番勝負での豊島竜王との3度目のタイトル戦へ向けて「1カ月近くあるのでしっかり準備して臨みたい」と意気込んだ。

 これで2021年度は王位と棋聖を合わせて3冠以上が確定。竜王戦、さらに来年1月開幕予定の第71期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)、同2月開幕予定の棋王戦5番勝負を含め、年度内6冠の可能性もある。

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