藤井聡太2冠 史上初の10代3冠!羽生九段の記録更新 叡王戦最終局で豊島叡王に勝利

[ 2021年9月13日 18:23 ]

初手を指す藤井聡太2冠(日本将棋連盟提供)
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 将棋の第6期叡王戦5番勝負最終第5局は13日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、挑戦者の藤井聡太2冠(19)=王位、棋聖=が111手で豊島将之叡王(31)=竜王含め2冠=を下し、叡王を初奪取。この結果、19歳1カ月の藤井は3冠となり、羽生善治九段(50)の持つ22歳3カ月の最年少3冠記録(1993年=棋王、王座、竜王)を3年以上更新した。

 藤井は史上最年少での3冠達成について「意識はしていなかった。これからも対局が続くので、結果のことは意識せずに前を向いていけたら」と話した。

 来月開幕の竜王戦7番勝負で豊島竜王との対戦が決まっている藤井は年内4冠が視野に入った。さらに来年1月開幕予定の第71期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)、同2月開幕予定の棋王戦5番勝負を含め、年度内6冠の可能性もある。

 昨年7月に17歳11カ月で初タイトルの棋聖を獲得した藤井は、その翌月に2冠目となる王位も奪取した。今年7月は棋聖を防衛して戴冠3期となり、棋界最高段位の九段に昇段。さらに8月には王位の座も守り、タイトル戦は初出場以来4連勝。この日の勝利で無敵の5連勝となった。

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