安住紳一郎アナ「自分の代わりに」 五輪放送で“名誉の負傷”プロデューサーに感激「涙出て来るよね」

[ 2021年8月8日 12:26 ]

TBSの安住紳一郎アナウンサー
Photo By スポニチ

 TBSの安住紳一郎アナウンサー(48)が8日、パーソナリティーを務めるTBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」(日曜前10・00)に生出演し、東京五輪のテレビ放送に携わる“戦友”のアクシデントについて語った。

 安住アナによると、テレビ局には払った放送権料に応じて入構証の数が決められているといい、「枚数が厳しく管理されてて、すごく抑えられてて」と明かした。TBSも例外ではなく、「私たちもすごく少ない人数で仕事を回していく」という。

 そんな中、同い年のプロデューサーの男性が、本業ではなく安住アナの周辺のサポートとして携わることに。「普段はそんなことをするような男性ではないんですけど、申し訳ないなと思いながら、でも人数いないから一生懸命やってくださってありがたいな」と、感謝を口にした。

 ある時、そのプロデューサーと、国立競技場へ向かう長い階段を徒歩で上っていたところ、途中でプロデューサーの姿が見えなくなっていることに気づいたという。「『どうしたんだろう』と思ったら、脂汗をかいて、うつむいちゃって。あららと思って階段を降りて、『どうしたの?』って言ったら、『腰をやってしまった』って言って」。長時間の激務に加え、階段の上りでも腰を痛め、椎間板ヘルニアを発症してしまったという。

 安住アナは、プロデューサーが肩からかけていたかばんを肩代わりすることに。「持ったらものすごい重いんですよ。『こんなの持ってるから(腰を)やるんだよ』と思って」。ところが、かばんの中を開けてビックリ。「暑いでしょう?他にスタッフがいないから、私の体を冷やす保冷剤とか、凍らせた飲み物とか、俺が機嫌が悪い時に出すと機嫌が直るチョコレートとか入ってるわけよ。それを見たら、涙出て来るよね。自分の代わりに腰やっちゃったんだなと思ってね」。自分のために腰を痛めたプロデューサーの献身ぶりに感動したことを明かした。

 とはいえ、放送時間が迫る中での移動。安住アナは「放送が始まるから、『申し訳ないけど、私は行きます』って。『これいただくよ』って。腰をやって立ち止まったままのスタッフを見捨ててスタートですよ」と結末を説明。「テレビ放送、ラジオにもいろいろ言いたいことはあると思いますけど、働いている人はそこそこやっておりますので、ご容赦いただければと思います」と、リスナーに呼びかけていた。

続きを表示

2021年8月8日のニュース