作詞家・伊藤アキラさん死去 80歳「この木なんの木」「かもめが翔んだ日」「オー・モーレツ!」

[ 2021年5月23日 05:30 ]

死去した伊藤アキラさん
Photo By 共同

 「この木なんの木」で知られる日立グループのCMソングなど、数多くの作品を手掛けた作詞家の伊藤アキラ(いとう・あきら、本名伊藤皓=いとう・あきら)さんが15日午前8時2分、急性腎不全のため横浜市内の病院で死去した。80歳。千葉県出身。葬儀は親族で行った。

 放送作家で音楽家の三木鶏郎さんに師事し、CM音楽などの作詞を始めた。1969年の丸善石油「オー・モーレツ!」は高度経済成長期を象徴するCMの一つとして話題に。日立のCMソング「日立の樹」は73年から放送され、現在も親しまれているほか、91年放送開始の新興産業「パッ!とさいでりあ」など、耳に残る作品を多数送り出した。

 歌謡曲は渡辺真知子の「かもめが翔んだ日」(78年)やフォーリーブスの「ブルドッグ」(77年)がヒット。フジテレビ「ひらけ!ポンキッキ」の「はたらくくるま」など児童番組にも多数の作品を寄せたほか、「うる星やつら」の主題歌など、アニメソングも多く手掛けた。

 ▼小林亜星(作曲家。「日立の樹」「パッ!とさいでりあ」など多数の曲でタッグ)プライベートではお酒も飲まず、大変真面目な方でしたので、私のような飲んべえとはほとんど接点はなかったのですが、仕事ではいつも彼の歌詞が回ってくると、スムーズにメロディーを付けられるという、気が合うのか合わないのか、そんな不思議な関係でした。

 ▼古川登志夫(「うる星やつら」あたる、「Theかぼちゃワイン」春助役の声優)訃報に接し驚いています。「青葉春助 ザ・根性」はカラオケ店で必ず歌っていました。ありがとうございました。(ツイッターから)

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