吉永小百合 初の女医役、医療従事者の「励ましになるような作品に」

[ 2021年5月21日 05:30 ]

インタビューに答える吉永小百合(撮影・河野 光希)
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 吉永小百合(76)が初めて女医役に挑んだ映画「いのちの停車場」(監督成島出)が21日に初日を迎える。コロナ下での撮影は気苦労も多かったが、試写を通して医療従事者から心温まる感想が寄せられており「励ましになるような作品にしたいと思っていたのでとてもうれしい」としみじみ語った。

 在宅医療を通して、死期が迫る患者とその家族に寄り添う医師たちの姿を描いた人間ドラマ。医師でもある南杏子さんの小説がベースだが、一つだけ原作にない“実話”が盛り込まれた。石田ゆり子(51)が演じた囲碁棋士の挿話だ。

 俳優山本圭(80)の妻で、大腸がんのため一昨年11月に68歳で死去した囲碁棋士の小川誠子(ともこ)さんがモデル。山本を通して交流ができた小川さんは、昨年11月に急死した岡田裕介東映グループ会長(享年71)の囲碁の師匠でもあっただけに「どうしても映画の中に入れようと。ゆり子さんがナチュラルで、誠子さんが生き返ったかというくらいによく似ていました」と続けた。

 コロナ下の撮影をニンニクやラッキョウなど免疫力のつくモノを食べて乗り切り、松坂桃李(32)や広瀬すず(22)ら共演陣との息もピタリ。「かけがえのない時間を過ごした」と吉永は充実の現場を振り返った。

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2021年5月21日のニュース