【震災から10年 私の背中を押してくれた曲<3>】SMAP、ドリカム、中島みゆき…歌が力に

[ 2021年3月11日 09:00 ]

 東日本大震災は11日で発生から10年を迎えました。スポニチアネックスでは「私の背中を押してくれた1曲」アンケートを実施。たくさんの曲にまつわるコメントをいただきました。なかなか前を向けなかった時、一歩を踏み出せなかった時、心に寄り添ってくれた、背中を押してくれた曲の数々。皆さんからいただいた「私の背中を押してくれた1曲」を紹介します。

 【東日本大震災10年~音楽の力~「私の背中を押してくれた1曲」】アーティスト名は五十音順。一部は歌手名・楽曲だけ

◆SMAP「オリジナルスマイル」(作詞森浩美・作曲MARK DAVIS、1994年)

◆SMAP「がんばりましょう」(作詞小倉めぐみ・作曲庄野賢一、1994年)

◆SMAP「世界に一つだけの花」(作詞・作曲槇原敬之、2003年)

◆SMAP「トライアングル」(作詞・作曲市川喜康、2006年)
→震災とは別ですが、世界各地で今もなお戦火の中を逃げ回っている弱者がいる。どうしたら止めさせる事が出来るのか?ずっと心にこの歌と共に私の心に問いかける歌です。

◆Sexy Zone「With you」(作詞ケリー 作曲DAICHI・Samuli Laiho、2011年)

◆千昌夫「北国の春」(作詞いではく・作曲遠藤実、1977年)

◆大事MANブラザーズバンド「それが大事」(作詞・作曲立川俊之、1991年)

◆高橋優「卒業」(作詞・作曲高橋優、2012年)
→何とも言えない感情を気持ちを代弁してくれてるかのような曲です。

◆竹内まりや「元気を出して」作詞・作曲竹内まりや(1988年)

◆谷村新司「陽はまた昇る」(作詞・作曲谷村新司、1979年)

◆田村直美「ゆずれない願い」(作詞田村直美 作曲田村直美・石川寛門、1994年)
→2011年の年末に聞いたときに、リアルタイムで聞いていた昔よりも感動しました。

◆TUBE「灯台」(作詞前田亘輝・作曲春畑道哉、2015年)
→自分の思いをどこに向けていけば良いのか?解らないとき、私にはただひたすらに寄り添ってくれる1曲です。

◆東北楽天ゴールデンイーグルス球団歌「羽ばたけ楽天イーグルス」(作詞藤巻浩・勝山聡・井岡美里 作曲藤巻浩、2005年)
→復興の邪魔になるのではと思い、東北には震災以降行かなかったのですが、2016年の観覧車完成でようやく出向いた仙台のスタジアムで流れるこの曲の、まるで震災後に作ったかのような熱い応援のメッセージを聞いているうちに、この地で生活する人々のためにはむしろ観光に来て経済を回すべきだと感じて、それから毎年仙台と、岩手や秋田にも立ち寄る旅行をするようになり、今では東北の素晴らしさにすっかり魅了されています。「竜飛崎から磐梯山 羽ばたけ命ある限り」という歌詞が特に印象的です。

◆DREAMS COME TRUE「何度でも」(作詞吉田美和 作曲中村正人・吉田美和、2005年)
→私は、福島県民です。あの原発事故の後、小学生の1人息子を両親と妹に預け、一緒に県外に避難してもらい、自分だけ仕事に向かわなければならなかったとき、息子に行かないで。と泣きながら言われたことが1番ツラかったです。その少し前に、従姉妹がメールで送ってくれた曲が「何度でも」でした。どんなに辛くても、きっと10001回目は変わるかもしれない。そんな風に家族全員が励まされました。私自身も、家族と離れ、被災者と向き合う仕事をする中で、前向きに頑張る力と、たくさんの勇気をもらえた曲です。

→ドリカムの「何度でも」を聞いて、主題歌として使われていた震災のドラマを思い出し、きっとドラマみたいにいつか復興するんだと前向きに考えられるようになってました。

◆中島みゆき「時代」(作詞・作曲中島みゆき、1975年)
→転校した時、転校先に馴染めず半年ほどいじめに遭っていた時、オールナイトニッポンで初めてこの曲を聴いた。職場の上司からパワハラを受けて鬱を患い休職を余儀なくされた時、母の葬儀を出した時、父を看取った時、ラーメンどんぶりいっぱいの導眠剤と向精神薬を酒とともに飲んで死のうとして助かってしまった時、いつも頭にあった。今は倒れ伏したまま起き上がることが難しいけれど、いつか笑えたらいいなと思う。

◆中島みゆき「蕎麦屋」(作詞・作曲中島みゆき、1980年)
→震災は、人間の力の小ささを思い切り突きつけてきた。それに対して何もできずにいた自分。そんなときに、言葉ではなく、一緒に蕎麦を食うという行動で寄り添ってくれる仲間の存在をこの歌で知った。そんな仲間をもてることは幸せだと思うし、私も誰かのそんな仲間になりたいと思った。

◆中島みゆき「ファイト!」(作詞・作曲中島みゆき、1994年)

◆長渕剛「ひとつ」(作詞・作曲長渕剛、2012年)

◆夏川りみ「涙そうそう」(作詞森山良子・作曲BEGIN、2001年)

◆Nissy「The Days」(作詞Takahiro Nishijima・宏実 作曲Alexander Holmgren・Anderz Wrethov・Carl Utbult、2017年)
→「溜息、涙 無理に消さなくてもいいから くしゃっと笑顔見せて」「夜明けが遠くても 僕がいるから」と歌詞を浪人中に聞いて、かなり励まされた。

◆二宮和也「どこにでもある唄。」(作詞・作曲二宮和也、2011年)
→悲しい時も、怖い時も、このうた聞いて、勇気もらった。

◆NEWS「フルスイング」(作詞・作曲ヒロイズム、2012年)
→震災後とても励まされ、ちからをもらいました。震災後に復興、復旧に向けて頑張ろうと思う気持ちと一歩踏み出すことに心のどこかで上手く帳尻が合わなくてモヤモヤしていた時期にこの曲に出会いました。苦しくて流した涙は悲しみだけでは終わらない、立ち止まっていたとしても終わりじゃない、何度も躊躇って、前を向けばいい。そんな歌詞に今はまだ進めていなくても先が見えなくても、自分のやりたいこと、夢、将来に向かって何度でも挑戦しようと思えるようになりました。今でも立ち止まってもいい、その後ガムシャラに頑張ってみようと自分を奮い立たせたいとき、上手くいかない時にこの曲を聞いて力を貰っています。

◆花は咲くプロジェクト「花は咲く」(作詞岩井俊二・作曲菅野よう子、2012年)
→NHKで流れた「花は咲く」。当初押し付け感のある歌だな~と思っていましたが聴き込み歌詞を噛みしめる内に…なんとなくポジティブになっていけたように思う。「花」って見た目まんまの植物の花だけじゃないんだ…。
→悲しい気持ちになっていましたが、メロディーが素晴らしく、前を向こうという気持ちになりました。

◆浜田省吾「J.BOY」「家路」(作詞・作曲浜田省吾、1986年・1980年)
→「家路」の歌詞からは、困難な状況にある自分を鼓舞し、困難に立ち向かう力をもらいました。「J.BOY」からは、悲しみを吹き飛ばし、孤独を受け止め、虚しさを乗り越える力を、「家路」からはどんなに遠くてもたどり着いて見せる決意を新たにする力をもらえました。浜田省吾さんの曲は、今も、人生の様々な場面で、いつも私に寄り添い、慰め、励まし、鼓舞し続けてくれています。

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