TBS 4月はGP帯ともに30%超の改編率 7年ぶりの大幅改編「より多くの家族に届く番組を」

[ 2021年2月16日 14:30 ]

TBS社屋
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 TBSが16日、「4月期番組改編説明会」を行い、この春の改編の骨子を発表した。今回の説明会は新型コロナウイルス感染拡大の状況に鑑み、オンラインで開催された。

 この春の改編の編成方針は「より多くの家族に届く番組を」。改編率は全日帯(午前6時~深夜0時)19・17%、ゴールデン(G)帯(午後7時から10時)32・86%、プライム(P)帯(午後7時から同11時)35・36%と大幅な改編となった。前回の改編(昨年10月期)は全日帯)5・36%、G帯4・76%、P帯11・25%で、異例の低改編率だった。瀬戸口克陽編成局長「GP帯ともに、30%を超える改編は7年ぶり」と大幅改編を強調した。

 同局は「2020年度通期(~21年月)のTBSテレビのファミリーコア(男女13~59歳)視聴率は、前年度と比べて全日、GP帯で0・5ポイント上昇し、視聴者属性の若返りは一定の成果をあげつつある」としたうえで、この4月から改革の第2フェーズに移るとし、重点ターゲットを上下10歳若返らせ、4歳から49歳としてその指標を“新ファミリーコア”として強化する。

 今回の改編では「午前の帯とG帯19時枠を中心に、家族、親子で楽しく見られる番組をさらに増やし、タイムテーブルの強化を目指します。4月ドラマも枠の特性に合わせ、魅力的なラインアップを揃えています」としている。

 会見のポイントは大きく2つ。1つ目は朝の新帯番組で、平日朝の帯番組「ラヴィット!」(月~金曜前8・00)をスタート。「麒麟」の川島明(421)をMCに据え、本当は教えたくないプロの“お気に入り(Love it /ラヴィット)”を教える!ををコンセプトに、日々の暮らしが10倍楽しくなる情報をお届けするライフスタイル提案バラエティーと編成する。

 2つ目はゴールデン入口の強化。月曜日、火曜日、金曜日、日曜日に新バラエティーを配置する。月曜日はファミリー層の支持を広げている「アイ・アム・冒険少年」を月曜午後9時枠から午後7時に移行。三島圭太編成部企画総括は「縦の流れを意識した編成」と説明した。

 火曜日は新バラエティー「オトラクション」を編成。歌手の西川貴教とお笑いコンビ「霜降り明星」を起用する。午後8時には水曜深夜に放送している「バナナサンド」(水曜後11・56)を火曜8時に枠移動する。三島氏は人気番組「マツコの知らない世界」(火曜後9・00)を含めて「全局の中で一番見ていただける曜日になれば」と語った。

 金曜日には、「ダウンタウン」の浜田雅功(57)がMCを務めるクイズバラエティー「『オオカミ少年」を金曜午後7時に編成。「あらゆるジャンルのVTRをウソかホントか?破る、家族で楽しめるクイズバラエティー」を届ける。

 日曜日には、タレントの明石家さんま(65)とマツコ・デラックス(48)がMCを務めるTBSの新トークバラエティー「週刊さんまとマツコ」(日曜後6・30)を編成する。三島氏は「この2人がしゃべっているだけでも面白いと思うが、旬な場所、人を絡めていく」とした。

 新ドラマとしては、俳優の阿部寛が主演する人気ドラマの続編となる日曜劇場「ドラゴン桜」(日曜後9・00)、女優の北川景子(34)は主演する金曜ドラマ「リコカツ」(金曜後10・00)、TBS火曜ドラマには「着飾る恋には理由があって」(火曜後10・00、主演女優は28日発表)をラインアップする。

 また、今回の改編では、長寿番組が数々終了することも発表。すでにBS―TBSへの移行を発表した日曜昼の長寿番組「噂の!東京マガジン」(後1・00)のほか、1993年4月から「COUNT DOWN TV」として土曜深夜を盛り上げてきた「CDTVサタデー」(現タイトル)の深夜枠での送が終了。また、同じく1993年スタートのサッカー情報番組「スーパーサッカー」(月曜深夜0・50)も終了する。

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