橋下徹氏 「桜を見る会」前夜祭の疑惑に「非常に残念」 安倍前首相は「議員辞職やむなし」

[ 2020年11月30日 10:54 ]

橋下徹氏
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 元大阪府知事、大阪市長で弁護士の橋下徹氏(51)が30日、TBS「グッとラック!」(月~金前8・00)に出演。安倍晋三前首相主催の「桜を見る会」前日に開かれた夕食会費用の一部を安倍氏側が補てんした疑惑について「議員辞職やむなし」と厳しい見解を示した。

 夕食会では、会場となったホテル側への支払いが参加者から集めた会費だけで賄えず、昨年までの5年間で安倍氏側が補てんした差額分は計約900万円に上る可能性があり、東京地検特捜部は政治資金規正法違反(不記載)容疑の適用を軸に捜査を進めている。関係者によると、安倍氏は夕食会の問題発覚後の昨年末、事務所に確認した際、秘書が「会費以外の支出はない」と回答。この秘書は政治資金収支報告書に記載していなかったため、事実と異なる説明をしたという。

 意見を求められた橋本氏は「本当に残念です」とコメント。「安倍政治は基本的には賛成でした。安倍さんの外交安全保障に関しては多大な功績があったと僕は思っていますし、それから金融緩和という手法を持って、経済に一定の効果を出したのも僕はすごい評価をしている。何といっても、大阪の改革を進めるにあたっては、安倍さんの協力もあってものすごい改革を進めてきた。基本的には100%全部が正しいとか、100満点というわけではないけど、僕は基本的には賛成だった」と安倍政権への信頼を口にしたうえ「本当に今回の問題は残念で仕方ありません」と悔しがった。

 そのうえで「法的には安倍さんが知らなければ責任は問えない」としつつも「政治的には議員辞職やむなしぐらいの責任だと思っています」と厳しい見解。「安倍さんは10名以上秘書を抱えてらっしゃる。全員の行動を全部細かく見るというのは無理。しかも、政治資金収支報告書は僕も秘書に任せていましたけど、すごい細かい話なので、僕が全部チェックするなんて無理。ただ、国会でこれだけ大きな問題になった時に、ホテルに電話1本すれば確認はできたんですよ。細かな書類の重箱の隅を探っていくような話で事務所から聞いている』と。(野党からホテルへの確認を求められても)『国会での答弁を信用してくれなければ予算委員会なんて成立しない』と、ホテルへの確認をやらなかった。安倍さんには本当にお世話になったことはあるんですが、これは一国の総理として、議員辞職やむなしかと思っています」とした。

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2020年11月30日のニュース