「半沢直樹」大ヒットの要因――オールスター集結で2倍!3倍!チーム「半沢」の恩返し

[ 2020年9月29日 06:00 ]

TBS日曜劇場「半沢直樹」の出演者。左から、北大路欣也、井川遥、上戸彩、尾上松也、堺雅人、片岡愛之助、及川光博、市川猿之助、今田美桜、香川照之(C)TBS
Photo By 提供写真

 ドラマで13年以来の視聴率30%超えを記録した「半沢直樹」。作中では役者たちの個性豊かな顔芸や、数々の名言も飛び出した。ここまで多くの反響を呼んだ要因を、ドラマに詳しいコラムニストのペリー荻野氏が分析した。

 今作で注目を集めたのが歌舞伎俳優を中心に繰り広げられた個性豊かな演技。大和田を演じた香川照之(54)がアドリブで放った「お・し・ま・いDEATH!」や、伊佐山部長を演じた市川猿之助(44)の「詫(わ)びろ」8連発はインターネット上でも多くの話題を集めた。

 こうした演技についてペリー氏は「昔は撮影において“監督の言うことは絶対”というのが通説だったが、半沢直樹では同じシーンを何度も撮影することで、演者たちも面白いと思うことをどんどんやってしまう。制作陣のチーム感が出ていた」と分析する。

 もちろん過度な演出を繰り返すことで視聴者が離れてしまうという懸念もあるが、ペリー氏は「絶妙な演技で半沢ワールドを作り上げ、その中に視聴者を引き込むのがうまかった。スポーツの応援団がスタンドで歌を歌い、そこに選手が来て盛り上がり、ホームランを打つ…。そのような快感があった」と解説。「まるで高級食材を詰め込んだちゃんこ鍋のようだった」と例えを交えて語った。

 笑いを誘うようなシーンも随所に仕掛けがあった。「債権放棄じゃだめなんですか!」などと言っていた白井大臣こと江口のりこ(40)が最終回で乃原弁護士(筒井道隆)に「恥を知りなさい!」と啖呵(たんか)を切るシーン。「初めは蓮舫議員(のイメージ)だと思ったら、結局三原じゅん子議員だった」と笑う。

 また視聴者の期待に必ず応える物語構成もヒットの要因に挙げる。「視聴者が登場を待ち望んでいた黒崎(片岡愛之助)は、最後にやっぱり半沢を助けた。そういう期待は裏切らない」。最終回にはこれまで出演したキャスト皆が手を組んで箕部幹事長(柄本明)に1000倍返しを果たす。「最後にはオールスターが集結した。視聴者の期待を裏切らないどころか、恩返しが2倍3倍となる」。空前のヒットの裏には制作陣の“恩返し”がふんだんに詰まっていた。

続きを表示

「美脚」特集記事

「竹内結子」特集記事

2020年9月29日のニュース