名脇役、斎藤洋介さん急死…69歳、咽頭がん「仕事も前向きに頑張るね」話していたのに

[ 2020年9月21日 05:30 ]

斎藤洋介さん
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 ドラマや映画の名脇役として活躍した俳優の斎藤洋介(さいとう・ようすけ)さんが19日午後、咽頭がんのため東京都内の病院で死去した。69歳。名古屋市出身。葬儀は家族葬で営まれる。お別れの会は予定していない。

 所属事務所によると、斎藤さんは19日に都内の自宅で真起子夫人と夕食を取った後の午後7時ごろ、体調不良を訴えて救急搬送された。真起子夫人が付き添ったが、搬送中に心肺停止状態になったという。

 咽頭がんが見つかったのは今年7月初め。歯科医院でインプラント治療の検査を受けた際に発覚した。すぐに摘出手術を受け、その後は自宅で療養。約1週間前から再発を防ぐための放射線治療を開始し、18日までは毎日、自分の足で通院していた。同じ18日には事務所関係者と今後の仕事について話し合い、新型コロナウイルス禍でもあることから年内は治療に専念することを確認。マネジャーによると「病気を治して、無理しない程度に仕事も前向きに頑張るね」と話していたという。インプラント治療で前歯3本を抜いたままで「インタビューは何とか大丈夫だけど、写真は無理だなあ」と笑っていたという。

 今年5月2日に放送されたNHK・Eテレの「義男さんと憲法誕生」で再現ドラマに出演。同6日放送の日本テレビ「有吉の壁」が最後の仕事だった。8月21日に公開された映画「狂武蔵」にも出演していた。

 斎藤さんは明大卒業後の1979年にNHK「男たちの旅路」でドラマデビュー。80年にはTBS「1年B組新八先生」の美術教師・田中役で初のレギュラー出演。94年のTBS「人間・失格」、日本テレビ「家なき子」では、主人公を執拗(しつよう)にいじめる演技が話題となった。ただ素顔は「子供のことを頭ごなしに否定しない」が教育方針の、聞く耳を持った優しい父親だった。

 次男の斎藤悠(36)も俳優として活動。18年末には悠を名乗る男から電話を受け、100万円をだまし取られる振り込め詐欺の被害に遭い、体験談を語っていた。

 ▽咽頭がん 鼻の奥から食道までの飲食物と空気が通る咽頭にできるがん。自覚症状は喉のしこり、食べ物などをのみ込む際の違和感などがあるが、初期段階ではいずれも気がつきにくい。治療には主に外科的手術、抗がん剤などの化学療法、放射線療法がある。進行している場合には、声帯を切除しなければならないこともある。過度な飲酒や喫煙で発生の危険性が高まるとされることから、飲酒・喫煙の習慣を見直すことが予防策になる。

 ◆斎藤 洋介(さいとう・ようすけ)1951年(昭26)7月11日生まれ、名古屋市出身。明大の落語研究会でタレントの三宅裕司と出会い、卒業後に旗揚げした「劇団スーパー・エキセントリック・シアター」の名付け親となる。幅広い演技で名脇役として活躍。バラエティーでもフジテレビ「SMAP×SMAP」「笑っていいとも」などに出演。

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