木村王位、終盤粘りも「つらい展開でした」 初防衛へ背水「いつも通り、精いっぱい」

[ 2020年8月6日 05:30 ]

将棋の第61期王位戦7番勝負第3局第2日の対局を終えた木村一基王位(日本将棋連盟提供)
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 5日に神戸市北区の中の坊瑞苑(ずいえん)で行われた第61期王位戦7番勝負第3局の2日目、防衛を目指す木村一基王位(47)が挑戦者の藤井聡太棋聖(18)に敗れ、3連敗とした。

 苦しい展開が続いていた終盤、寄せを焦った藤井に思わぬミスが出たところで、自王の上部脱出を図り、一度は形勢逆転かと関係者や中継を見守るファンらをどよめかせた。「諦めちゃいけないのかなと思ってやったけどつらい展開でした」と本人は控えめだったが「千駄ケ谷の受け師」の異名通りの粘り腰は確かに見せた。

 7度目のタイトル挑戦だった前期の王位戦7番勝負で、46歳にして悲願の冠ホルダーとなった「中年の星」。今回と同じ有馬温泉の名宿が舞台となった第4局では、タイトル戦史上最長手数となる285手の激戦を制した。今回、その再現こそならなかったが、初防衛へのチャンスが消えたわけではない。

 その時の会見で、普段から弁当作りで支えてくれる妻、愛娘2人ら家族への思いを聞かれた瞬間に涙を流し、ファンの感動を呼んでから1年。この日の終局後は「後がなくなりましたがいつも通り、精いっぱい指したいと思います」と前を向いた。苦労して手にしたタイトル。このままストレート負けを喫するわけにはいかない。

 対局中に手にしていた扇子に綴(つづ)られていた「冬夏青青(とうかせいせい)」の意味するものは「どんな時も変わらない信念」。この言葉を胸に秘め、福岡の地で「まずは1勝」を目指す。

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