香川照之“自虐”「いつでもクビ切ってください」大和田常務が登場しない続編「半沢直樹」原作絶賛

[ 2020年7月12日 15:09 ]

日曜劇場「半沢直樹」制作発表会見。意気込みを語る堺雅人(中央)ら(C)TBS
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 俳優の堺雅人(46)が主演を務めるTBS日曜劇場「半沢直樹」(19日スタート、日曜後9・00、初回は25分拡大スペシャル)の制作発表会見が12日、東京・丸ビルホールから配信で行われ、堺をはじめ、上戸彩(34)、及川光博(50)、片岡愛之助(48)、今田美桜(23)、井川遥、(44)、尾上松也(35)、市川猿之助(44)、北大路欣也(77)、香川照之(54)が出席した。

 香川は、前作に引き続き半沢の最大の敵となった大和田暁常務役。半沢に自らの不正を暴かれ、倍返しを食らい、歯ぎしりをしながら土下座したシーンをはじめ、香川の“怪演”ぶりは大きな話題となった。

 7年ぶりとなった新シリーズの第1話を試写したという香川。「やはり半沢直樹という1人とのキャラクターは連続ドラマを背負っていける強さと濃さ、信念、真っすぐさがあるんだなということを再認識した」とコメント。「どれくらい年月が経っても堺雅人さんの立ち振る舞いをまた見られたことが良かった。何より半沢直樹がまた見られたことにホッとしております」と笑顔を見せ、「気を引き締めて最後までやっていきたい」と意気込んだ。

 今作の原作小説「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」に、実は大和田常務は登場しない。しかし、視聴者からの期待は大きく、制作陣は物語に沿った出番を考案。原作者の池井戸潤氏の承諾を得て登場が決まった。「原作は完璧なんですよ。素晴らしいんですよ。これのどこに大和田が入る余地があるんだろう」と思ったという。「今日、(原作者の)池井戸さんも(この会見を)見てらっしゃると思いますけど、『(香川は)ダメだ』って思ったら、いつでもクビ切ってください」とジョークを飛ばした。

 それでも「途中まで台本ができていますけど、今のとこいい感じ。着地点が楽しみ」と、大和田常務の今後へ期待を込めた。

 前作はベストセラー作家・池井戸氏の「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」が原作。2013年7月期に放送され、東京中央銀行のバンカー・半沢(堺)が行内の数々の不正を暴く逆転劇を痛快に描き、視聴者の心をわしづかみにした。最終回の平均視聴率は平成ドラマ1位となる42・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークし、社会現象に。決め台詞の「倍返し」は新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。

 続編は「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」が原作。出向先の東京セントラル証券で営業企画部長となった半沢に巻き起こる事件を描く。前半は大手IT企業の敵対的買収案件をめぐり、半沢が出向元の東京中央銀行と対立。後半は航空会社の経営再建をめぐる物語となる。

 当初は4月19日にスタートする予定だったが、新型コロナウイルスの影響により延期。4月上旬から中断していた撮影は、6月に入って本格的に再開された。

 堺をはじめ、半沢の妻・花役の上戸、半沢と同期の頼りになる情報通・渡真利忍役の及川、半沢の前に立ちはだかったオネエ口調の金融庁検査官・黒崎駿一役の愛之助、半沢に東京セントラル証券への出向を命じた頭取・中野渡謙役の北大路、半沢の最大の敵となった大和田暁常務役の香川と主要キャストも続投。

 今田は東京セントラル証券の新入社員・浜村瞳、井川はドラマオリジナルのキャラクターで半沢や渡真利が行きつけの小料理屋の女将・智美、松也はIT企業スパイラル社の創業者・瀬名洋介、猿之助は半沢の前に立ちはだかる新たな敵役で東京中央銀行証券営業部部長・伊佐山泰二を演じる。

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